第75回 皐月賞
払戻金
競走成績
《振り返って》
久しぶりに迫力のある、シビアなレースが堪能できました。本当に面白かった。 アポロマーベリックが本調子でなかったのか、あるいはレッドキングダムを過剰に意識したのか、前半は明らかなハイペース。それでいて大竹柵を越えたあたりでは止まってしまいそうなスローに落ちたりと変化が激しいレースになりました。それが影響したのかどうかわかりませんが、団子状態ではなかったにも関わらず、ゴールできなかった馬が5頭出ています。これが年に2回しか使わない障害や、1回しか走らないコースの難しさなのでしょうか。 勝ったアップトゥデイトは終始アポロの後をつけ、脚が鈍ってきた外回りコースの向正面あたりから仕掛けて行きましたね。林のコメントに「3コーナーで反応が鈍くなることがあるので、4コーナーをゴールだと思って仕掛けた」とありましたが、思い切ったこの作戦が30年目で初の大障害制覇につながったのでしょう。林は障害の大レースでは見慣れた名前だったので、一度くらい勝っていると思っていましたが、今回が初めてだったんですね。障害は騎手が少ないけど、頂点になるレースも年に二回しかなく、その分重みがあるような気がします。 僕らの予想も二強に縛られてしまい、伏兵を見つけ出すことができませんでした。サンレイデュークはあの馬にしては早めに仕掛けたとは思いますが、それでも7枠2頭に比べて仕掛けが遅かったですね。しかも難波はどさくさに紛れて騎乗停止になっているし…。 皐月賞については、まあこんなもんでしょう。予想も普段よりは良い方ではないでしょうか。 (西ノ海嘉治郎;2015/04/19)
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