中央競馬専門紙
楡馬
本紙/オーライト○○
血統の世界にインブリードなる配合の方法がある。早い話が近親配合である。同じ馬の孫と曾孫が交配して子供を作るのだ。目的は産駒の能力を高めること。この近親配合により能力の高い馬が出現する事があるのだがインブリードには難点もある。失敗作として、体質が弱かったり、極端な気性難だったり、最悪の場合、馬でない訳の分からない物が産まれる事さえあるのだ。人間で言うなら、状況を理解も出来ずに紙(例:国会開会の詔勅のような)を丸めて遠くを眺めたり、得体の知れない奇声を発したりするようなものである。数十年前まで日本のカシコイ方々もインブリードを頻繁に行なっていた。彼らの場合、高貴な者同士から高貴な人間が生まれる、という考えに基づいてのことだが「産駒」の能力は後回し。だからインブリードの弊害が服を着て歩いているような人が、その社会の頂点に立ってしまったりするわけである。それはそれで面白いからいいのだけど。本命はMブライト。インブリード一族の賞だけに、メンバー中で最も濃いインブリードを持つこの馬が勝つ。対抗はSスズカ。あの「狂気」と「天才」の境目を走るような逃げもこのレースに相応しい。あとは無印。そこまで
編集者の
偏見 大胆予想 ◎サンライズフラッグ ○ステイゴールド▲グルメフロンティア △シルクジャスティス 肉 片
今年の学祭で我々の展示を見た人は皆さんの中にどれほどいるだろうか。そこではダービーのTV放映をしたのだが、スペシャルウィークが先頭に立つやいなや俺は「ユタカ落ちろ、死ね、折れろ!」と絶叫してしまった。さすがにあれはやりすぎでした。ごめんなさい。とはいえ近頃の国営競馬ときたら武豊の一人勝ち状態で心中穏やかではない。というより俺の胃に穴があきそうな勢いである。それ故、武が文句ばかり言っている仮柵の恩恵を受けてSスズカが逃げ切るのが大方の予想だが、それは許さんのである。先週Sスズカの弟・コマンドスズカが府中2000m戦を逃げ切ったこともあり徒に人気になるのだろうが、まずスタート。行き脚は大したことないSスズカなので内枠に入れば包まれる。外枠に入れば余計な脚を使わされる。スタート直後ぶつけられ放題になる。さらにSハンターが出鼻をくじく。どうせ勝てる訳ないので玉砕的な逃げでSスズカに競りかける。ここで前科者Sスズカは本来の気違い馬に解脱する。とりあえず向正面では離そうとする。前半5Fを56秒台で通過するがSハンターがついてくる。4角で早くも失速し、当然Sスズカは討死となる。そこへSフラッグと、なぜかTMオオアラシやGフロティアも突っ込んでくる。断然の一番人気でコケてしまった武はすっかりへこむ。そこでかかりつけの整体師に妙な事を吹き込まれる。弟・幸四郎をボロクソにこき下ろす。父・邦彦をぶん殴って失踪した後、プロレス入りする。どうだ。
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第118回
障害レースじゃないらしいよ 天皇賞・秋
第118回 天皇賞(GT) 11月1日 東京競馬場 芝2000m
キム・ドク■■のボディコン労働者階級@
イーーッ!▼近頃の中央競馬はある人物が君臨し続け面白味を欠きつつある。その人とは武豊だ▼こやつが勝ち過ぎてつまらんのだ。優勝直後に「今場所は何が良かったですか?」と聞かれた貴乃花が「よく頑張ったと思います」と答える程につまらない。武には、エアロビクスに行ってて留守の娘を訪ねた友人に「娘はアクロバットに行ってます」と答えるボケ母親の様なセンスが欲しい▼一人であれほど多く勝たれると「イーーッ!」と奇声を発したくもなる。この不景気に武が勝ち続ける事で人民の精神が病み、さらに不景気になるに違いない▼すると保険金詐欺が横行し、訪問先で「粗茶」ではなく「ヒ粗茶」が出る事も珍しくなくなる。この「楡馬」も毒が強いと言われるがアレには負ける▼武の勝ち過ぎは国家の危機に関わる重大問題なのである。
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