「何やってんだこの野郎！」５月５日、馬たちが道都を酔わす風になっている札幌競馬場で怒号が聞こえてきた。振り返って見ると、一人の男が子供を背後から蹴りつけていた。子供はその場を離れようとしたが、男はそれを追うようにスタンドの１Ｆへと消えていった。自分の子供なのかどうかは知らないがひどいことをするものだなあと思ったが、次の瞬間、今度は別のガキどもが俺の周りで暴れ始めた。俺も何らかの制裁措置をとるべきと思ったが、そこは子供の日、首をはねるのは勘弁してやろう、と我慢してみた。それで何が言いたいのかというと、くだらないイベントで人をかき集めるのはやめろということである。そんな予算があるならテラ銭を引き下げろ。
　さて今週は、競輪の宮杯の主催者が高松宮家に金を渡していたのがばれたために「杯」ではなくなってしまったと噂される高松宮記念。で、本命はエイシンバーリン。有力な同型馬が見当たらず、平坦コースなら単騎での逃げ切りも可能とみる。対抗は上がり馬ケイワンバイキング。ペースが速いほうが競馬をしやすいと思う。以下は好位差しのマサラッキ、安定性のあるスギノハヤカゼ。シーキングザパールは無印。手術明けでの激走の反動が不安材料。森厩舎の馬だけにいつぶっ壊れるかわかったものではない。さて、昨年は◎フラワーパークで大恥をかいてしまったが今年はどうか。

　馬場秀輝厩務員が交通事故で亡くなった。知る人ぞ知る、あのナイスネイチャの厩務員さんだ。競馬雑誌でもたびたび登場しては、ナイスネイチャを我が子のことのように話しておられた方で、パドックの横断幕に厩務員さんのものが登場したのも、恐らくこの方が初めてではなかろうか。「ナイスネイチャに馬場秀輝あり」ご冥福をお祈りする。
　さて話は変わり、高松宮記念。シーキングザパールが出走しなかったならば単なる短距離Ｇ�Vと言ってもいいメンバー。ここは当然シーキングザパールが◎。前走は手術明けを感じさせない強さで、前走と相手関係もほぼ同じ。２走目の反動を気にするのも杞憂であろう。Ｇ�T馬の格の違いが見られそう。○はスギノハヤカゼ。中京1200ｍ得意で、こちらも休み明け２走目。前走から２kg減も有利で、決め手を最大限に発揮。▲マサラッキも力差はなく、デキもひき続き良い。ただ左回りに良績がないのは不安。恐らくこの３頭の争いと思うが、あえて穴馬に挙げるなら、エイシンバーリン。馬体が絞れいつもの快足ぶりが戻れば、１分６秒９の逃げ足で一気の可能性も。△。

新潟１１Ｒ（日曜）
大日岳特別

◎スロクマシェリ