中央競馬専門紙
楡馬
本紙/ヨコズナ○○
注射が下手な人を相手にすると、何かと苦労するものである。上手な人だと短時間でサッと済ませてしまうから安心して見ていられるのだが、下手な人だと非常にこちらも苦しめられ、結局一から取り直しになってしまうこともある。小学生の頃、何かの検査で採血した時がこのパターンだった。看護婦さんが実弾じゃなかった、太い針を僕の右腕に刺したまでは良かったのだが、その後注射器に入ってくるはずの血液が全く入ってこない。焦った看護婦さんは注射器を抜き差しして、針を右腕のあっちこっち動かすが、血管には一向にぶつからない。しかも焦りからか注射の相撲の土俵になっている僕の様子に気付かない。痛みで気持ち悪ささえ感じ始めていた頃になってようやく針は右腕から出ていったのだが、その後に待っていたのは同じ看護婦による「取り直し」であった。医療の世界でも注射崩れは大変な出来事である。
で、本命はオスカーシンドラーでいく。日本向きだし、何よりアスムッセン騎乗が心強い。対抗は見るからに府中向きのシルクジャスティス。要注意はバブルガムフェロー。去年と同じ失敗はしないだろう。押さえにはJRAが無理矢理出走させたピルサドスキー、天皇賞馬エアグルーヴ、前々走と前走の間隔が中3日と野球の先発投手より短いエボニーグローブまで。 (高鉄山○○)
JCを一刀両断
毎年不確定要素のきわめて大きいこのレースも今年で17回目となり、勝利馬の条件もだいたいこうではないかというのもある程度決まっている。やはり日本の馬場に合うことと、無理なローテーションでないことである。今年は欧州と豪州のみの参戦となり、少々寂しいが、本命はなんといってもピルサドスキーである。日本の芝に近い北米のレースの遠征経験があり、昨年のたーふをはじめGTを5勝、凱旋門賞2年連続2着など輝かしい実績をもっており文句なし。対抗は前走牝馬ながら天皇賞を勝ったエアグルーヴ。彼女にはこのまま女傑の道を歩んでもらいたい。昨年13着と惨敗したバブルガムフェローだが、成長した今年なら好走してくれるであろう。岡部ジョッキーも自信を持っている。そしてドイツから参戦のカイタノ。前走の差し味とローテーションの良さできたいがかかる。オスカーシンドラーは、2年連続凱旋門賞3、4着とこの距離ならいいのだがどうもズブいという感は否めない。高速の流れについていけないという懸念が残る。最後に要注意で忘れてはいけないのは、シルクジャスティスをおしておく。
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第17回
筋書きの 日 本 盃
第17回 ジャパンカップ(国際招待-GT) 11月23日 東京競馬場 芝2400m
●●のヨカバイ穴ころがし!
酒税改正により、10月1日からウィスキーの価格が下がったらしい。自分はビールが好きな普通の男なので、ほとんど興味は無いが、確かにウイスキーには割高なイメージがあったような気がする。具体的には軒並み300円程度の値下げらしいが、好きな人には大きな数字だろう。ビールや焼酎に遅れをとっていたウイスキーもこれで広く普及することになるだろう。
しかし1つ納得いかない事がある。このことに狙いを定めたサントリーの広告である。新聞では1面を使い、合成で都庁や国技館に「ウイスキー開放」の垂れ幕を下げ、CMではタレント達が大喜びしながら酒屋に出向くといったものである。これは見ててうっとおしい。たった300円でそこまで大騒ぎされると迷惑だ。なんで酒屋には1種類のウイスキーしか置いてないのか。そこの店主は気違いか。早く消えて欲しいものである。 ところで予想だが、土曜京都の京阪杯(GV)はイナズマタカオーの複勝。ここからジャパンカップにコロがして英代表馬モンズ。休み明け3戦目で調子もピークであり、先行力も十分ある。相手には層の厚いドイツのカイタノと、怖いフランス馬アスタラバド。日本勢では、前走ピークのエアグルーヴ、距離長いバブルガムフェローを消し、前走脚を余したシルクジャスティスと、叩いて上昇のロイヤルタッチを推す。 |
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