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孫作、房松、亀治…… 今年は富男か直宏か?
中央競馬専門紙
楡馬
本紙◆ペリケット○○
 先週は体調を激しく崩してしまった。そこで霜星寮の近くの某薬屋で「リポビタンD」を買おうと、ケースに手をかけたときに、おれは小さいようで実は大きい異変に気がついたのだった。「リポビタンD」が並ぶその下には手書きの小さい値札がついていて、その値札の値段の横には、なんと事もあろうに「元気ハツラツ!」と書かれていたのである。それは「オロナミンC」だろう。何も書かないよりタチが悪い。もし場所がわかり、行く機会がある人は自分の目でたしかめるといいだろう。
 で、ダービーは本命サニーブライアンで行く。皐月賞は決して流れだけで勝ったのではない。もともと成績も安定した実力馬なのだ。しかも並んでからがしぶとく、叩き合いなら負けないはずだ。大西への期待も込めて本命に。対抗にはシルクライトニング。富男パワーが怖い。これも安定している。要注意はシルクジャスティス。ギャロップレーサーのようなあの追い込みは脅威である。押さえには皐月賞3着のフジヤマビザン、南井のビッグサンデー、勝ってはいけないメジロブライトまで。
プー太郎のおひるね
 新入生の皆さん、はじめまして。今年も、この記事も他の記事も競馬とは関係ないことばかりが書かれているのだと思います。この新聞は競馬の専門紙ということになってはいるけど、当然、この新聞において一番あてにならないのが予想です。僕は最近予想するのが面倒なので本命馬を一頭だけ選んで終わりです。今回はダービーですが、本命はメジロブライト。あとは面倒なので印を打ちません。
 ところで、この時期になるとそろそろ新入生でも勉強する気がなくなるはずです。けど、今、楽をしすぎると後で大変なことになるので注意が必要です。ちなみに僕は新入生ではないけれど、そこそこまじめに勉強してます。理由はあえて言いませんが。それと最近、僕はプレイステーションにはまってます。本当に面白いです。けど、任天堂64を買ってしまった人はかわいそうです。相変わらずソフトが少ないようだし、ゲーム機のデキそのものはいいようですが。まあ、プレイステーションにはまりすぎないように注意しておかないと。ゲーム機を持っていれば誰でもそう思うでしょう。
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俺についてこい
 メジロブライトが第64回日本ダービーを制す。仕上がりも順調で、血統もジョッキーも不安は無い。更に、東京コースは最後の直線が長く、この馬の追い込み脚質に最適である。現時点での死角は無いと言ってもいい。そして打倒メジロブライトの一番手はシルクジャスティスだ。GT量産のブライアンズタイムの仔であり、騎手は去年のダービージョッキー藤田。前走、前々走で見せた末脚は一線級である。京都4歳特別組は来ないという定説を打ち破れそうな状況であることは間違いない。今回の特注馬はセイリューオーだろう。前走の皐月賞は間隔を開けての競馬だったが、健闘の5着。反動が残っていないか不安だが、要注意なブライアンズタイム産駒だ。注意しなければならないのは、シルクライトニング、フジヤマビザン、ランニングゲイルだ。シルクは安田富男の腕があっても、マークされてはきつい。先行逃げ粘りがありそうなビザンは実はかなり怖い。ゲイルの新追い込み戦法には疑問が残るので評価は下げる。ちなみにサニブー(?)はマークされちゃあだめでしょう。
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第64回 10頭足りねえ。
東京優駿
通巻90号 平成9年5月30日 北大中央競馬会 理事長/○○○○ 707-oooo
編 集/○○○○ 707-oooo
第64回 東京優駿(日本ダービー・GT) 6月1日 東京競馬場 芝2400m
 
枠番馬番馬名性齢斤量騎手
1 1シルクライトニング牡457安田富
2セイリューオー牡457蛯名正
2 3ゴッドスピード牡457石橋
4ショウナンナンバー牡457河内
3 5シルクジャスティス牡457藤田
6エアガッツ牡457横山典
4 7エリモダンディー牡457河北
8サイレンススズカ牡457上村
5 9ビッグサンデー牡457南井
10マイネルマックス牡457佐藤哲
6 11スリーファイト牡457小野
12ランニングゲイル牡457武豊
7 13フジヤマビザン牡457村本
14マチカネフクキタル牡457柴田善
15メジロブライト牡457松永幹
8 16テイエムトップダン牡457和田
17トキオエクセレント牡457吉田
18サニーブライアン牡457大西






西ノ海
●●の自分の女賭けます!!
 その速さ、神の如し。ゴッドスピードが第64回日本ダービーを制す。いつか来る、いつか来ると言われながら凡走を繰り返すゴッドスピードであるが、凡走したレースは全て体調不良であり、この馬が順調に仕上がれば、このメンバーでも十分勝ち負けになるだろう。別に暇だったわけではないが、辞書でゴッドスピードを引いてみた。すると意外なことに、「道中安全の祈願」と載っているのである。いかにも体の弱そうな名前に正直驚いたが、体調が良かった3歳時には重賞を2勝するなど、地力は十分ある馬である。また、陣営もダービーには中途半端な状態で馬を出すはずがない。まさに神がかり的な強さでこの混戦を制してくれるだろう。対抗には前走の差し脚が忘れられないショウナンナンバーを挙げておく。あのメンバーに入っての3着は大きく評価したい。主戦騎手の吉田豊がトキオエクセレントに騎乗するため、乗り替わりの騎手にも注目したい。他には長距離が合いそうなエリモダンディー、カタ過ぎて悪いがシルクジャスティスが気になるところ。エアガッツは当然無印。勝てるわけがない。
第1回日本ダービーを知れ!
 昭和7年4月24日、目黒競馬場で第1回東京優駿大競走が行なわれた。出走は19頭。1着賞金1万円。調教師と騎手が同じ馬が8頭いる。馬券は単、複のみで、一枚20円。凄いのが、今では絶対ありえないダービーの単勝無投票。1枚も単勝を買ってもらえなかった馬が4頭いた。馬券の総売上げは99,080円。レースの方はバリア(縄を馬の前に張り、それをはね上げさせてスタートさせる)で人気のワカタカ(函館孫作騎乗)が好スタートを切り、そのまま楽勝。単勝39円。着順の掲示も手作業。ビデオを見ないとこの凄さはわからないかもしれない。
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