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伊左衛門もまさか70年経ってにまた無観客になるとは思わないだろうに
中央競馬専門紙
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楡馬
本紙/西ノ海嘉治郎

 おっかなびっくり日常に戻そうと動き始めたところに、巨人の、しかも主力に感染が出てしまいましたね。

 もっとも、この話はいろいろ引っかかるところが多く、選手の発症や検査、試合を中止にするタイミングがおかしい上に、今更「微陽性」という謎の新出単語が出てまいります。複雑な小説を読み頭がこんがらがってるところに、何かと微妙な新しい登場人物を出されたような気分です。

 この「微陽性」という単語を見て最初に思い浮かんだのが、京王の「準特急」でした。三文字であること、最初の漢字を加えることで一気に曖昧になることが似てたからですかね。微陽性といい準特急といい、その曖昧な言葉から、定義付けに苦労している感じが伝わってくるじゃないですか。

 では予想。今日はキョウエイボーガンゆかりの馬を探したんですけど、いなかったのでなるようにしかならないと思います。それにしても、キョウエイボーガンってまた生きてたんですね。

強く当たって後は流れで

 先日のダービー、意外な馬が勝ちましたね。え? 無敗の皐月賞馬が順当に勝った? いや、私の言っているのは東京ダービーですが何か? 優勝したのは9番人気のエメリミット。1番人気に推された前走・東京湾Cで2着に負かされたマンガンをクビ差振り切りました。

 騎乗した山口達弥騎手は、初騎乗から16年、通算130勝余りで重賞未勝利。「大井の帝王」こと、この道47年、通算7300勝、重賞100勝を誇る的場文男騎手がどうしても勝てないダービーを、そんな騎手が勝ってしまった訳です。これぞダービーの面白さであり、厳しさですね。

 そのダービーが行われる9日前の5月25日、大井競馬場の誘導馬が放馬して路上に飛び出し、交差点で自動車と衝突事故を起こしておりました。東京ダービーの宣伝にしては随分と荒っぽいなぁと思いましたが、レースの方がよっぽど荒れました。ちなみに道交法で馬は軽車両。事故原因は馬の整備不良による暴走か、はたまた馬の信号無視か前方不注意といったところでしょうか。

 さて予想。新旧中学生棋士対決となった棋聖戦は挑戦者の藤井聡太七段が3−0でストレート奪取。失冠した渡辺明は同時進行の名人戦を4−0でストレート奪取。藤井は名人より強いと世間が大騒ぎ。

(青汁注射)
第70回 そういえば富男も見なくなりました
安田記念
通巻336号 令和2年6月6日 楡馬どっとこむ 代 表/西ノ海嘉治郎
編 集/西ノ海嘉治郎
第70回 安田記念(GT) 6月7日 東京競馬場 芝1600m
毎年連続出場が多いレースだよなあ
枠番馬番馬名性齢斤量騎手
1 1ダノンプレミアム牡558レーン
2 2ダノンキングリー牡458戸崎
3 3ノームコア牝556横山典
4クルーガー牡858石橋脩
4 5アーモンドアイ牝556ルメール
6インディチャンプ牡558福永
5 7ペルシアンナイト牡658田辺
8ケイアイノーテック牡558津村
6 9アドマイヤマーズ牡458川田
10ミスターメロディ牡558北村友
7 11グランアレグリア牝456池添
12セイウンコウセイ牡758内田博
8 13ヴァンドギャルド牡458岩田望
14ダノンスマッシュ牡558三浦






西

伊左衛門キネーン

 新型コロナの影響が少し弱まっている印象を受けますが、どうなんでしょうか。ニューヨーク株式市場はあっという間に株価が回復しています。大丈夫なんでしょうか。

 それにしても「東京アラート」って何なんでしょうか。カタカナにすると柔らかく感じる、という日本特有の文化が為せるワザでしょうか。「感染症拡大警戒宣言」で良いですよね。なんでもカタカナにしたがる風潮はいかがなものか。カタカナにすると警戒心が緩むのですよ。

 たとえば「法令遵守」では堅苦しいですけど「コンプライアンス」だとなんとなくフランス菓子っぽくなります。「枠組」よりも「スキーム」のほうがイタリア料理っぽくなります。「自衛隊」も「セルフディフェンスチーム」なら左翼おばさんにも受け入れられやすいのではないでしょうか。「おもらし」も「マイ・ピス・スプラッシュ」だと街中でやらかしても小池都知事にも許してもらえそうです。「赤木春恵」さんも「レッドウッドスプリング恵」だと随分とファンキーになりますし。

 さて今週のフォーキャスト。野球界からもう数名から陽性反応が出るものの「微陽性」なので、で押し切る、が一番人気。原監督が新型コロナに感染し、またもや高橋由伸氏が代打監督に就任、が二番人気。読売巨人軍が「微陽性」を「ア・リトル・ポジティブ」と発表、が単枠指定。

(鎌倉重明)