いよいよダービーですね。もちろん『クイズダービー』じゃないですよ。日本ダービー、東京優駿ですよ。

「待ってましたっ！」みたいな感じで書いてますが、実際のところ、近年のダービー優勝馬が全然思い出せないんです。去年って何が勝ちましたっけ？　むしろ、1964〜1997年くらいのダービー馬なら割とすらすら出てくるんですけど。

　そんな中、スポニチで“ダービーポジション”の記事が出ていました。1969年のタカツバキ事件や、1953年の33頭立て（しかも２頭の取消があるので出馬表上は35頭）だったことにも触れた上で、1992年に18頭立てになってから“ダービーポジション”は死語になったと書いています。

　記事を補足するなら、多くの馬主が道楽で馬を走らせていた昔はテレビ馬が存在したのに対し、近年ではレースの出走をビジネスライクに考え、しかも絶大な力を持つが故に、序盤から無謀な位置取りをして馬を潰そうものなら騎手や厩舎を干しにかかる馬主が競馬界で幅を利かせているのも、“ダービーポジション”が死語になった原因の一つと言って良いかと思います。

　絶対的に不利な32番枠から怒涛の追込でハナ差及ばなかった1961年のメジロオー、シンガリから直線で全馬を差し切った1971年のヒカルイマイ、等々。

“ダービーポジション”が存在したからこそ、語り草になるような追込が生まれたわけで、“ダービーポジション”が死語となった近年のダービーに面白みが欠けているのは自然なことと言えるでしょう。そんなわけで、近年のダービー馬の名前が出てこないのは仕方のないことなのです。

　さて、最近のダービー馬を思い出せないことの長ったらしい言い訳はおいといて、予想をば。

　追込の話をしたので、皐月賞で一番速い上がりを見せた馬の中から、ステルヴィオを本命にする。父がロードカナロアというのが距離面で気にはなるが、それを克服できれば十分に勝ち負けできる素質は持っていると見る。

　日本ダービーということで、国営競馬も大きな費用をかけてプロモーションに勤しんでいるようです。ダービーは一生に一度とか、祭典だ、と盛り上げるけど、競馬知らない人にはダービーって何さ？ということで響かないだろうし、18頭立てのダービーはもはや通常の１レースに過ぎないと思う。それにしてもJR品川駅に馬を連れてきて日本ダービーの宣伝です、ってやられてもそれで馬券は買わないわ。広告代理店にいいようにやられている国営競馬がかわいそうです。でも一番かわいそうなのは、つまらないプロモーションの資金を馬券を通じて提供しているファンですよ。日本ダービーを盛り上げるには32頭立てに戻すしかないですけどね。

　さて今週の予想。日本大学アメリカンフットボール部が３ヶ月の活動停止で逃げ切る、が一番人気。日本大学アメリカンフットボール部の選手たちが内田前監督にレイトヒット30連発、が二番人気。日本大学のあの司会者がケンミンショーの司会に抜擢、が単枠指定。