中央競馬専門紙
w e b 楡馬
本紙/西ノ海嘉治郎
この記事のネタ探しでネットのニュースを見ていたら、「フィギュア世界選手権 宇野が暫定トップ 日本来年は『3枠』確定」なる見出しが眼に飛び込んできました。この記事を見て、羽生選手や宇野選手がゴーグル数枚を重ねた赤いヘルメットをかぶって氷上を舞う姿を思い浮かべた人も多いことでしょう。そしてそれ以上の人が、何で羽生や宇野が今更フィギュアスケートをやるのかと思ったのではないでしょうか。 似たような話はどこにでもあります。例えば今場所の優勝を決めた鶴竜。初めてその名を見た時はどうしてタッグチームが片割れの出身である相撲に復帰したんだろうと思ったし、そもそも逆鉾ってそんなにプロレス好きだったっけなんて思ったものです。 しかし、最近の相撲ってのはすごいですよ。このご時世に自浄能力という言葉に真っ向から立ち向かうように相変わらず厄介事のオンパレード。僕たちが学部生だった頃から言われている協会の問題点が何ら解決していないんだからある意味奇跡です。しかもこの先も改善される気配が全く見られない。見ている分には非常に魅力的な世界なので、引き続き楽しませていただきたいところです。 まあいいや、予想しますか。人間による一対一の、時にはあらかじめ結果が決められている相撲でさえ碌に勝敗がわからないのに、18頭も一度に走る馬の順番なんてわかるわけないじゃないですか。こういう時は素直に人情競馬をやりましょう。地道に調教師を続けて久々にGTに馬を出す星野忍を勝たせてやりたい。押さえは桜花賞馬2頭。相撲じゃ見られない牝馬の頑張りを甘く見てはいけないでしょう。 しらく
大相撲っていうのは大変な興行ですね。取り組み以外のところでの話題提供がすごい。暴行事件から始まって、不倫、無免許運転、使い込みや洗脳、異父兄弟など話題に事欠きません。名牝FUJITAの偉大さをマジマジと感じます。ところで今場所の湯勝争いは誰と誰なんですかね。土俵以外の充実で何かを見落としているようです。 ところで、もうそろそろ、プロ野球が開幕です。今年も大いに予想してみたい。本命はやはり、デーブ大久保氏のでしゃばりぶり。東北楽天と西武が良い試合としていると「アーリーワーク」を持ち出して、菊池雄星の事はもういいでしょう、となぜか上から目線で対応するでしょう。対抗は、横浜DeNAの井納翔一投手の嫁に係る訴訟。これはネット社会に大きな一石を投じているので、試合以上に良い投げ方をしましたし、今年の流行語大賞の最右翼と思います。三番手は、清宮幸太郎選手のものまね芸人「ジャンふじたに」氏がどの様になるか、ではないでしょうか。ファイターズの地元でも露出度が早くも減ってきているので、今後の活躍は、清宮幸太郎の復帰次第ですが、彼のビートたけしのものまねは面白いので見てほしいですね。 さて競馬の方。多分、4本脚の哺乳類が優勝すると思います。 (鎌倉重明)
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第48回
ウイニングチケットが出たのも昔のことなんですねえ
高松宮記念
第48回 高松宮記念(GT) 3月25日 中京競馬場 芝1200m
強く当たって後は流れで
相変わらず角界は充実していますね、土俵外が。北の湖の遺言とも言える「土俵の充実」はどこへやら。 その充実した土俵外の中心・貴乃花親方が今度は告発を取り下げですか。暴行で日馬富士が引退したんだから貴公俊も、と言われて取引しましたかねぇ。 貴公俊暴行事件は陰謀説も出ていますが、もはや、より面白くしてやろうと考えるシナリオライターと演出家がいるとしか思えません。貴乃花も貴ノ岩も貴公俊も白鵬も日馬富士も協会幹部も池坊も胡散臭い大相撲評論家やレポーターも、みんなシナリオに沿って演じているだけなんですよ。 ……なんて考えて楽しむこともできるところが、大相撲の懐の深さというか魅力でしょうか。五月場所までの間にどれだけのイベントを仕掛けてくるか、楽しみです。 さて、大相撲ほど馬場の内外ともに充実しているとは言えない競馬の予想をば。 高松宮記念、活躍してほしい馬が多くて印が回り切らん…。馬主のことは置いといて松田大作とミナリク、10歳馬スノードラゴン、急成長の2年目武藤雅、今どき希少な松永昌博&森一馬の師弟コンビ、星野忍厩舎や西田雄一郎も捨て難い。あれ、なんだか意外と充実してるぞ? で、本命はブリザード。困ったときは外国馬、というマイ格言を採用。昨年のスプリンターズS5着、香港スプリント3着の実力なら十分勝負できる。 (青汁注射)
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