中央競馬専門紙
w e b 楡馬
本紙/青汁注射
同じようなことが重なると一方の印象が薄くなりますね。 今井雅之が亡くなった報道があったと思ったら、続けて今いくよの訃報。いくよ・くるよの漫才を見て育った私としては後者のほうがショックなわけですが、報道は前者のほうに比重が置かれていた感じ。どちらも最初の3文字は「いまい」なのに。 新たに生まれる命でもこの傾向は同じ。28日に安美錦に第2子が誕生したところ、続けて横綱・鶴竜にも第1子が誕生。親の番付の差なのか、報道は後者寄りな感じ。 かつて競馬にもありましたなぁ。96年3月9日。アミサイクロンが勝って単勝万馬券、馬連8万円がついたマーチS。普通なら翌日の新聞には騎乗した平目孝志ともども大々的に取り上げられたはずのところ、数分後の阪神大賞典で年度代表馬2頭による世紀のマッチレース。当然翌日の新聞は殆ど後者の話。平目がホントに可哀そうだった。 さて、日曜からダービーが続きます。府中の後、佐賀、盛岡、門別、大井、園田、名古屋と。この中で最も印象が薄くなるのはどれでしょうか。佐賀以降の勝ち馬を予想すると、イッセイイチダイ、ロールボヌール、オヤコダカ、ドライヴシャフト、インディウム、ブラックスキャット。 で、府中のほう。長い東京優駿の歴史の中で、騎手の連覇は2人の達成者がいるが調教師の連覇はゼロ。それを承知で今年がラスト出走の橋口厩舎・ダノンメジャーで行く。ホープフルS以来リズムが完全に狂った感じだが元々ダービーを視野に入れていた期待馬。1966年のテイトオー以来途絶えている2桁人気馬の優勝が見たい。ちなみに1966年は口永良部島の新岳が噴火した年。ダービー馬券も火を吹いてもらおう。 とりあえず、北の湖理事長の予想には負けたくない。 イミシン
昔記事にしたことがあるかもしれないが、単語に『夜の』と付けると、なんだか隠微になる。『夜のホームラン王』、『夜の盗塁王』、『夜の運動会』、『夜のヨーグルト』、『夜の加藤鷹』、『夜のビックリマンシール』、『夜のまりも羊羹』、『夜のお菓子、うなぎパイ』。『夜のマツイ棒』なんかは船越英一郎がどんな感じで責められているか考えると、なんだかインビテーションです。 で、何を言いたいかというと、松居一代に感じる腹立たしさの正体は何なのか、ということ。まあいいや。 さて、今週の予想。緊急国会で競馬法改正、東京優駿だけ32頭立てが解禁、が第一希望。単枠指定の復活で8枠に6頭押し込まれる、が第二希望。ダートコース開放で観客が内ラチまでびっちり、が第三希望。勝ち馬に喜んで厩務員がコースに飛び出す、が単枠指定。 (鎌倉重明)
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第82回
佐賀、盛岡、門別、大井、園田、名古屋の前座レース 東京優駿
第82回 日本ダービー(GT) 5月31日 東京競馬場 芝2400m
理想のボス
今、サッカーが面白い。何が面白いって、四年に一度のFIFA(国際サッカー連盟)会長選が行われるこのタイミングで、7人の役員が贈収賄の罪で逮捕、他にも十数名が起訴されたって言うんですから。賄賂の額も尋常ではなく、24年間で約185億もらってたんだそうです。web楡馬を1号10円、年間22回発行している前提で計算すると、約8409万年作り続けられる額ですよ。 こうした体質を作ったのが現会長のブラッターという人なんですが、彼の動きがまた悪の親玉らしさ全開なのが素晴らしい。多くの部下が逮捕され、何十億もの人に「テメエがやったのはわかってんだぞ」と思われているにも関わらず、素知らぬ顔で「罪があるのは個人であって組織全体ではない」「一致団結してFIFAを覆う影を取り除こう」なんてスピーチをしております。やはり大事件の悪役はこれくらいの風格が必要ですね。ちなみにこのブラッターさん、70年代に"World Society of Friends of Suspenders"(世界ガーターベルト愛好会?)なる組織を立ち上げ、女性にパンストではなくガーターベルトを使うよう薦める活動を行っていたんだそうです。気になる方はこの英語名で検索すると公式Facebookを見ることができます。本当にだから何だという話なんですけどね。 では予想。馬場はそこまでひどくならないと見てダノンメジャーから勝負。満朗の兄が馬を出す最後のダービーで、毅の兄がどこまでできるか楽しみです。それにしてもサンデーレーシングは5頭出しですか。しかも二つが染分帽じゃわかりにくくて仕方ありません。同じ馬主が二頭以上出す場合は、一頭を除いて騎手服にするとかした方がいいんじゃないですかね。 (西ノ海嘉治郎)
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