中央競馬専門紙
w e b 楡馬
本紙/鎌倉重明
今年もまたこの時期の風物詩を見た。エイプリルフールとして嘘をついて謝罪するハメになる人たち。 どこかの市議会議員は宝くじがあたったのでバスを寄付したと嘘をつき、どこかの雑誌はどこかの美術館が閉鎖になると嘘をついて叱られた。なぜエイプリルフールに嘘をつかなければならないと焦るのだろうか。誰も期待していないのに。おそらく日常生活で嘘をついてはいけないと切迫感があり、今日だけは嘘ついても平気、と気が緩むのか。ついても叱られない嘘を考えればいいのに。たとえば板東英二氏にマルサが入ったとか、酒井法子氏が芸能界に復帰するとか、サエコ女史が世間で予想以上に嫌われているとか、国民新党が解散するとか、ありえないことについて嘘をつけば大事にならないのに。 さて今週の予想。大谷翔平をどう活かすのか、これはプロ野球界の大実験。とりあえずデーブコーチから遠ざけておけば菊池雄星投手みたいに時間がかかることはないでしょう。競馬は、おそらく3歳の牝馬が優勝すると思う。 犬も歩けば皿に乗る@
今年中央の競馬学校騎手課程に、7人の生徒が入学した。この騎手の受精卵たちがあこがれとして挙げる名前は、田原成貴や原口次夫などを差し置いて武豊である。 しかし、一時期は鞍をつけずに乗っても勝ちそうだった武豊も、ここ数年は社台に干されたとやらで騎乗数も減り、一時のように当たり前のように勝てるわけではなくなってしまった。 それでも彼は戻ってきた。しばらく勝っていなかったクラシックも、今回のクロフネサプライズで久々に勝てるチャンスが回ってきた。しかもこの馬の調教師は田所秀孝。35年前にはサンエムジョオーに乗って桜花賞に出場し、とんでもない不利を食って2着。この無念も相俟って人馬とも勝ちたい気持ちは強いはずだ。 勝ちっ放しであるが故になかった久々のチャンス。栄光を知るベテランの復活劇。こういう話は印に反映されてあげたくなるというものじゃないですか。 そんな思いを込めて予想。本命はナンシーシャイン。この馬の最大の魅力は、既に皐月やダービーに出走した経験があること。中58年のブランクも、今季のローテで解消。対抗はアユサン。野球も始まったし、あぶさんっぽい名前の馬だから何とかなるんじゃないかと。要注意はサウンドアリーナ。佐藤正雄にはニシノフラワーの無念を晴らしてもらいたい。押さえは岩田のサンブルエミューズと、昨夜自分が印をつけた理由が思い出せないシーブリーズライフまで。
(西ノ海嘉治郎)
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第73回
ドバイは残念だったね(篠田さん的な棒読みで)
桜 花 賞
第73回 桜花賞(GT) 4月7日 阪神競馬場 芝1600m・外
強く当たって後は流れで
国民栄誉賞って何なのでしょうね? 今週1日、某元野球選手2人への国民栄誉賞授与を検討中と政府が発表しましたね。最初なんの冗談かと思って、「あー、今日はエイプリルフールか」と思い直したのですが、どうやら冗談ではない様子。 聞けばこの賞、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったもの」に与えられるんだとか。 いや、ちょっと待て。「広く国民に敬愛され」? 私はこの2人を別に敬愛してないですが? 私が敬愛しているのはどちらかというとプリティ長嶋のほうであり、彼へ授与するなら私も同意しますよ。 さて、桜花賞。明日は天気が大荒れになるそうで、宝塚市は明日昼まで雨、明日午後も風は残るとか。レースも荒れますかね。そんなわけで、本命はサマリーズ。ダートGT馬が渋った馬場を難なく先頭ゴールで駆け抜ける。 (青汁注射)
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