中央競馬専門紙
w e b 楡馬
本紙/青汁注射
以前にもこの紙上で書いたように、私は流行に疎い。黒人の演歌歌手がいま人気らしいこともやはり昨日知ったところだ。 聞けば、黒人なんかに日本人の心が理解できるかコノヤロー、と取材させておいて、日本人以上に日本人な言動で視聴者を驚かせて人気を集めているとか。 その辺りの話はよく知らないのだが、つまりこんな話なのか? 子供の頃から日本人に憧れ、演歌を歌うことで彼は日本人になりきっていた。類まれなる歌唱力に周囲の日本人演歌歌手が「アイツは日本人だ」と言う中、一人の先輩が「アイツは日本人じゃないのでは…」と疑う。それでも彼は日本人だと言い張り、日本人として認めてもらおうと奮闘する。そして過酷な戦いに勝利するものの瀕死の状態に陥った彼を、日本人演歌歌手たちが何とか生かすべく“日本人の心”を10万パワーずつ分け与えた。だが彼は受け取れない。そして涙を流してこう言うのだ。 「だって、オラは黒人だから…」 え? 違うの? その歌手の名前ってジェロニモっていうんじゃないの? そんなこんなで桜花賞の予想。本命はマイネレーツェル。ジェロニモのデビュー曲が『ひろゆき』というらしいので、内田博幸騎乗のコレしかない。 流行語大賞
こんなに荒れそうなレースはなかなかないのでは、と思うようなメンバー構成となった今回の桜花賞。なんだか平成6年の桜花賞を思い出す。オグリローマンが勝ち、大崎騎乗のツィンクルブライドが2着となって大荒れとなったレースである。レースが終わってから考えれば色々と理屈はつくのだか、レース前にはわからないのだから競馬は難しい。ちなみに大荒れとなった14年前の桜花賞は芦毛2頭で決まったというもの。 そこで今回も芦毛馬を探してみたが、オディール1頭しか出走していない。栗毛も黒鹿毛も3頭ずつだし。唯一の青鹿毛ハートオブクィーンは函館以降さっぱりだし。 というわけで、平成6年の桜花賞の結果をじっと見てみた。勝ったのはマル地のオグリローマンだったので、今回もマル地が勝つ。よって、中央初戦のマダムルコントが本命。対抗はツィンクルブライドと同厩舎かつ同じ芦毛のオディール。ほかは前走で重賞に出走していて勝っていない馬を押さえる。念のため唯一の青鹿毛ハートオブクィーンも押さえ。 えっ? 何で今週は競馬の話をしているのかって? まあ、ほかの予想もきちんとしますよ。 私は競馬の予想はよく外すが、前号の予想にて加護ちゃん電撃復帰について見事的中。今流行の言葉で言うと「自分で自分をほめてあげたいです」。まあ復帰してもつらい道のりだろうけど。ここで彼女の今後について予想。 暴露本発行、しかも平家みちよの。福田明日香とデュエット、曲名は「いいときだけの芸能界」。急に鉄道好きになる、鉄道オタブームだから。オートレースのイメージガールになる、手頃感から。天洋食品のCMに登場、日中友好の橋渡し的存在に。国会議事堂にダンプで突っ込む、そしてリストカット。 どれか一つくらいは当たるのではないでしょうか。 あーあ、LOTO6当たらねえかなあ。 (鎌倉重明)
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第68回
地球温暖化なんだから、13日の開催じゃもう散ってるわな 桜 花 賞
第68回 桜花賞(JpnT) 4月13日 阪神競馬場 芝1600m・外
源氏の共食い
キャラ物のパチンコで、「源さん」シリーズなるものが出ている。最近CMでよく見かけるのは「寿司屋の源さん」。何年か前に出てヒットした「大工の源さん」の続編である。しかし、この「大工の源さん」、初登場は結構古い。10年以上前にアーケードのアクションゲームだった。僕はやらなかったが、スタートする前に、画面にでかでかと毛筆体で「いくぜっ!!」と出ていたのがやけに印象に残っている。 さて、この「源さん」シリーズ、仕事は大工と寿司屋。どうやら元気がよく、パワフルなイメージのものが親しみやすいということなのだろうか。 しかし、世の中そんなに活きのいい人ばかりではない。そこで、現実路線で源さんを考えてみることにする。 こうして考えると「営業課課長代理の源さん」「Web系システムエンジニアの源さん」などは、やはり娯楽の対象にはならないだろう。どんなに出ている状態でも、トラブル一発で全てがパーになりそうな感じだ。もうちょっと突っ込んでみて、「人事部懲戒担当の源さん」はどうだろう。セクハラ、パワハラ、機密漏洩…スロットの「7」や「3」は減給の期間を表しているだけで、揃ったところで何一つ出るものはない。しまいには「失職者源さん」が出回るようになる。これはパチンコを通じて厳しい現実を直視するための台なので、まず数字は基本的に揃わない、というより、3つのスロットに書かれている文字や絵が全く違う。それどころか台によっては、スロットの穴の真上に釘が2本打ってあったり、下手をするとスロット自体がない。玉なんざ出るわけもなく、「失職者源さん」の台の前には、夢遊病者のような眼をした人たちが、口を半開きにして座っている。一回くらいこういうのを出して見れば、車内で熱射病で死ぬ子供も少しは減るんじゃないですかね。 それでは、世間で言うところの予想とやらをしてみますか。本命はレジネッタ。小牧太にGTを(来週も同じことを書く予定なので悪しからず)。対抗は底力が相当ありそうなリトルアマポーラ。ただし、本当に強くなるのは恐らく先になるだろう。でも能力で何とかしてしまいそう。要注意はマイネレーツェル。やはり内田博幸ならば何をするかわからない怖さがある。前走がまぐれには見えなかった。押さえはチューリップ賞の上位3頭、エアパスカル、トールポピー、オディールまで。 (西ノ海嘉治郎)
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