突然だが、ドリームズ・カム・トゥルー（以下DCT）の『未来予想図』という結構昔の歌を、適当にいじって映画にするらしい。この歌、確か車の尾灯を5回点滅させて「アイシテル」とかいうやつだったはず。

　何と退屈な発想。付き合っている相手が車の尾灯を点滅させたのを見て、愛してるというメッセージに受け取れるおめでたい頭の持ち主がどこにいるのだろう。そんな奴はきっと経済革命倶楽部（以下KKC）にも引っかかるぞ。吉田某とかいうねぇちゃんと偽ダチョウと人身事故はこれでいくら手に入るんですかね。

　ここでちょっと脱線して、メッセージ伝達について考えてみる。最初に考慮することは、直接口では言いにくい話を伝えるのではないか、ということだ。そこで5回点滅させた男性は、「アイシテル」と言うふりをして、「カギヨコセ」などと訴えることが予想される。逆に文字を増やして立場を変えてみる。9文字で、女性が車を運転する場合、男性には「きょうはありがとう」と見せかけておいて、実際には「プレゼントショボイ」「カレイシュウガイヤ」などと言うことができる。137回点滅させて「寿限無」を送ってみるのも一つの方法である。

　こんなことばかり書いていても仕方がないので、予想に移る。

　まず主人公はどこにでもいる20代前半の女性。しかし、今時普通に作っても売れないので、恋愛の相手はふたなり。主人公もペニスバンドで対抗する。彼らの絡みが高速度写真の分解も使いながら上映時間の90％近くを占める。終わり前に突然ふたなりがホルモン剤投与のために帰宅せざるを得なくなる。そして帰り際、尾灯を4回点滅させたところで、人身事故を起こした元メンバーが運転する車が勢い良く突っ込んで感動のフィナーレ。突入衝突シーンの再生→巻き戻しを、お馴染み「♪チャッチャチャッチャ、チャッチャチャッチャ…」の軽快なリズムに乗せて繰り返しご覧いただく。これで少しは売れるだろ。

　1.2キロ競走は印の通り。やっぱ記事長いな。

　いまブームと言えば、「ビール瓶」。

　こんなもので殴られたらひとたまりもない。ところが、朝の番組でアヤパンが「瓶ビールで殴られる」と言っていた。

　ちょっと待て。「瓶ビール」と「ビール瓶」は決定的に違うものだ。液体と固体ほどに違う。

　「瓶ビール」を飲むヤツはいるが、「ビール瓶」を飲むヤツはいない。「ビール瓶」で殴られるヤツはいるだろうが、「瓶ビール」で殴られるヤツって世の中にそうはいないと思う。

　いやぁ、前後の順序は実に大事だ。

　エレベータに上司を先に乗せ、上司より先に降りる。まぁこれくらいなら礼を失するだけで済むが、例えば、朝のラッシュで電車を降りる人より電車待ちの客みんなが先に乗ってしまうと、乗客は降りたい駅で降りられないし、乗りたい人も乗れない。経済が停滞する原因になる。降りる人が先だから経済が動いている。何事も順序は大事だ。

　さて、出走馬の順序づけがロクにできないので予想が当たらない私のスプリンターズＳ予想。

　このメンバーならサンアディユが一番。理由？　こないだ音無師そっくりなお婆さんを見かけたから。２、３番手はアストンマーチャンにクーヴェルチュール。今年の３歳牝馬をナメてはいけない。