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〔調査データ〕京都・芝2200m 枠別成績とジョッキー成績

 さて、エリザベス女王杯を検討するにあたり、今回もいつものように施行コースである京都競馬場・芝2200mの傾向を、枠の成績と騎手成績で見てみましょう。

 毎度のごとく、1996年から2005年までの10年間に加えて、今年に入ってから先週までの全レースをさらってみました。

 調べてみると、この間に施行されたレース数は95、出走延べ頭数は1213頭でした。これは思いのほか少ないです。標本数が少ないと信頼度の低いデータとなってしまいますが、とりあえず出しましょう。

 まずは枠別連対成績から。いつものことですが、数値は1を平均として、高いほどよく連対しており、低いほど連対していないことになります。

 表にするとこうです。

京都・芝2200m 枠別連対成績
(1996年1回1日〜2006年6回2日)
1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1.5120.9420.9051.3300.8651.1780.6700.818

 これでは判りにくいのでグラフにしてみるとこうです。

京都・芝2200m 枠別連対指数

 1枠が突出しました。4枠の1.330も普通なら相当高い値です。それを上回った1枠は異常に高いと言うべきでしょう。逆に低いのは7枠。0.670は先月末に秋天を行なった府中・芝2000mの8枠より低い値です。

 次に今回騎乗する騎手の騎乗成績を出しましょう。リーディングは以下のとおりです。

京都・芝2200m リーディング
第31回エリザベス女王杯騎乗騎手
(1996年1回1日〜2006年6回2日)
順位騎手1着2着3着
1位武豊14勝11回4回
2位四位洋文7勝4回2回
3位藤田伸二7勝3回6回
4位安藤勝己5勝6回4回
5位佐藤哲三4勝1回0回
6位福永祐一3勝4回5回
7位池添謙一3勝1回7回
8位幸英明2勝6回5回
9位本田優2勝1回2回
10位岩田康誠1勝1回3回
11位鮫島良太1勝0回0回
12位小牧太0勝1回0回
13位武幸四郎0勝0回3回
14位田中勝春0勝0回1回
15位ルメール0勝0回1回
16位柴田善臣0勝0回0回

 1位の人はいつものことなのでほっときましょう。2位は四位です。エリザベス女王杯優勝があるだけあって案外得意なのかも知れません。池添の3着7回というのは勝ち切れないってことでしょうか。

 勝率と連対率は以下のとおりです。

京都・芝2200m 勝率&連対率
第31回エリザベス女王杯騎乗騎手
上位10位
(1996年1回1日〜2006年6回2日)
勝率順位連対率
鮫島良太33.3%1位武豊46.3%
武豊25.9%2位安藤勝己34.4%
佐藤哲三16.0%3位鮫島良太33.3%
安藤勝己15.6%4位藤田伸二21.3%
藤田伸二14.9%5位四位洋文20.8%
四位洋文13.2%6位佐藤哲三20.0%
本田優9.1%7位福永祐一18.4%
福永祐一7.9%8位幸英明16.7%
池添謙一7.1%9位本田優13.6%
岩田康誠5.3%10位岩田康誠10.5%

 鮫島は騎乗数がたった3回なので論外です。安定しているのは安藤ですが、一発を期待するなら佐藤哲です。人気が予想される本田は秋華賞の芝2000mに比べると2ポイントも低く、やや不安はあります。

 さて、今回は最後に人気別の勝率はどうなっているか、を一言メモ的に紹介しておきます。

 1番と3番人気の勝率はさして平均と変わらないのですが、2番人気の勝率が平均よりかなり高いです。1〜3番人気の勝率の合計を見てみると、平均では62%前後になるところ、このコースは75.8%と異常に高いです。つまり、上位人気が勝つケースが多いコースと言えます。

 どうでしたか? 参考になりましたでしょうか?

 先週はお休みしましたが、今週の土曜は『web楡馬』を出します。このデータを活用するかどうかは、紙面を読んでのお楽しみ、ということで。
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〔調査データ〕10月の騎手月間成績

 10月の開催日程が終了したところで、9月分に引き続いて、10月の月間ジョッキー騎乗成績〔勝利数・勝率・回収率〕の上位10位をまとめてみました。
(なお今月の規定騎乗回数は、開催日数が9日間だったので、×4して36回としています)

 まずは、「勝利数」から。同数の場合は騎乗数の少ない方を上位にしています。

2006年10月
騎手 勝利数 順位
順位騎手勝数騎乗
1位安藤勝己15勝56回
2位武豊14勝75回
3位中舘英二12勝76回
4位後藤浩輝11勝76回
4位和田竜二11勝76回
6位岩田康誠11勝84回
7位秋山真一郎8勝60回
8位柴田善臣8勝70回
9位北村宏司8勝79回
10位蛯名正義8勝80回

 何とももっともなメンバーになってしまいました。安藤の1位は今年初のこと。武豊はこれで6〜10月と5ヶ月連続で1位を逃しています。でも年間リーディングではブッチギリで1位です。 

 次に「勝率」を見てみましょう。

2006年10月
騎手 勝率 順位
順位騎手勝率
1位安藤勝己26.8%
2位武豊18.7%
3位四位洋文15.9%
4位中舘英二15.8%
5位後藤浩輝14.5%
5位和田竜二14.5%
7位秋山真一郎13.3%
8位岩田康誠13.1%
9位塚田祥雄12.5%
10位柴田善臣11.4%

 安藤の圧勝です。勝率が武豊を上回ったのは4月以来(騎乗数の少なかった6月は除く)。しかも今年の月間最高勝率です。天皇賞は勢いで獲ったと言えるでしょうか。
 あと、塚田の健闘が光ります。あんまり目立ってませんが、最近伸びてきている若手です。

 では、最後に「単勝&複勝回収率」を出してみましょう。

2006年10月
騎手 単勝&複勝回収率 順位
単勝回収率順位複勝回収率
秋山真一郎285.3%1位菊沢隆徳210.8%
松岡正海194.2%2位勝浦正樹137.5%
菊沢隆徳188.8%3位長谷川浩大123.0%
和田竜二163.7%4位江田照男122.9%
中舘英二157.1%5位秋山真一郎117.5%
柴田善臣145.7%6位赤木高太郎115.5%
川島信二131.1%7位鮫島良太115.1%
勝浦正樹129.7%8位松岡正海106.0%
吉田豊123.5%9位北村宏司104.4%
北村宏司122.9%10位安藤勝己102.5%

 単勝では秋山がダントツの1位。先月の池添ほどではありませんが、200%超はひとつの目安で、秋山は今年2回目です。これで年間でもトップになりました。松岡の2位はひとえにスワンステークスの影響と言っていいでしょう。年間でも2位になりました。
 複勝は菊沢が1位。複勝は200%超が出にくいので、これは賞賛に値します。ちなみに秋山と北村宏は先月に引き続きランクインです。

 10月を総括すると、「絶好調な安藤」といったところでしょう。単勝回収率の表にはありませんが、こちらも100%を超えていて、安藤の単勝をずっと買い続けた人はさぞ楽しかったことでしょう。4回に1回は勝ってくれて、しかもマイナスにならなかったのですから。

 さて、11月はどうなりますか。安藤の好調は続くのか、武豊の復権なるのか、リーディング上位で今回名前の挙がらなかった藤田と横山典は浮上するのか。
 また、年間での勝利数&勝率リーディングは1位の入れ替わりは期待できませんが、回収率の年間リーディングは全然定まっていません。年間リーディングの覇権を懸けて11月は注目です。
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〔調査〕東京2000mのジョッキー成績と枠別成績

 天皇賞の検討にあたり、今回も東京・芝2000mの騎手成績と枠別の成績を出してみましょう。

 いつものように、1996年から2005年の10年間と、今年に入ってから先週までの全レースを対象にします。で、調べてみると295レースが施行され、延べ3868頭が出走していました。

 このデータから、まず枠の内外で有利・不利がないか、を見てみましょう。

 なんと言っても府中の2000mは外枠不利と言われています。天皇賞・秋を芝2000mに距離短縮する話が出た時、大川慶次郎氏が「枠の有利・不利が大きいコースで大レースをやるべきではない」と猛反対したことで有名です。一体どれほど枠の内外で差があるのでしょう。

 今回も秋華賞の時のように、「枠別連対成績」を出してみましょう。表の値は「1」を平均値として、高いほど連対していることを意味します。

東京・芝2000m 枠別連対成績
(1996年1回1日〜2006年4回6日)
1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1.1621.2201.0931.0530.9180.9261.0120.762

 これをグラフにしてみるとこうです。

東京・芝2000m 枠別連対指数

 2枠を中心に内枠が連対しております。外枠は7枠以外は1.00未満で、8枠が一番悪い。ここまで見事に内枠有利・外枠不利なコースも珍しい。


 では次に騎手成績を見てましょう。まずは今回騎乗する17人の騎手限定のリーディング。

東京・芝2000m リーディング
第134回天皇賞騎乗騎手
(1996年1回1日〜2006年4回6日)
順位騎手1着2着3着
1位蛯名正義34勝27回18回
2位武豊28勝11回12回
3位柴田善臣26勝21回32回
4位横山典弘22勝14回21回
5位北村宏司9勝6回12回
6位藤田伸二4勝5回4回
7位四位洋文3勝4回2回
8位武幸四郎3勝1回2回
9位安藤勝己2勝2回0回
10位佐藤哲三1勝2回3回
11位和田竜二1勝2回0回
12位福永祐一1勝2回0回
13位内田博幸0勝2回3回
14位池添謙一0勝1回1回
15位小牧太0勝0回1回
16位岩田康誠0勝0回0回
17位五十嵐冬樹0勝0回0回

 1位は蛯名。まぁこれはいい。なんで関西の武豊が2位なのか。関東の騎手のなんと体たらくか。それにしても4位までが抜けていますねぇ。騎手買いするならこの4人ということか。

 次に勝率と連対率も見ておきましょう。

東京・芝2000m 勝率&連対率
第134回天皇賞騎乗騎手 上位10位
(1996年1回1日〜2006年4回6日)
勝率順位連対率
武豊28.9%1位武豊40.2%
蛯名正義16.5%2位蛯名正義29.6%
武幸四郎15.0%3位和田竜二27.3%
横山典弘13.0%4位横山典弘21.3%
柴田善臣11.5%5位柴田善臣20.7%
安藤勝己9.1%6位武幸四郎20.0%
和田竜二9.1%7位四位洋文18.9%
北村宏司8.9%8位安藤勝己18.2%
四位洋文8.1%9位佐藤哲三15.0%
藤田伸二6.0%10位北村宏司14.9%

 先ほどの4人に加えて武幸四郎が入ってきました。先週に引き続いてこの人の優勝があるでしょうか。また、北村宏は数は乗っていますが率はさほどではないです。安藤もいまひとつ。


 んで、今日は枠順が発表されています。ダンスインザムードは枠は最高だけど北村宏がややマイナス。アドマイヤムーンは武豊は良いけど枠が最低。ダイワメジャーも芳しくないデータ。面白いのは柴田善のローエングリンでしょうか。さぁ、どうなりますことやら。

 今週も土曜日に『web楡馬』を出しますので、よろしくお願いします。
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〔調査〕京都2000mのジョッキー成績と枠別成績

 さて、久しぶりにデータを出してみました。もちろん、秋華賞が行われる京都2000mのデータですよ。

 データは、1996年1回京都1日から2006年5回京都2日までの間に芝2000mで行われた全293レース、延べ3772頭の競走結果を基にしています。

 まずは、毎度お馴染みのジョッキー成績から。最初は「秋華賞に騎乗する18人のリーディング」を出してみましょう。どの騎手がこのコースで一番多く勝ち星を挙げているのか。

京都2000m リーディング
第11回秋華賞騎乗騎手
(1996年1回1日〜2006年5回2日)
順位騎手1着2着3着
1位武豊44勝29回15回
2位藤田伸二16勝16回15回
3位幸英明16勝14回13回
4位福永祐一16勝14回9回
5位安藤勝己16勝5回11回
6位池添謙一10勝12回11回
7位熊沢重文7勝7回10回
8位本田優7勝6回5回
9位和田竜二4勝4回7回
10位小牧太3勝3回5回
11位藤岡佑介3勝0回0回
12位秋山真一郎1勝7回9回
13位岩田康誠1勝4回8回
14位川島信二1勝0回1回
15位横山典弘0勝4回4回
16位田中勝春0勝0回3回
17位柴田善臣0勝0回1回
18位吉田隼人0勝0回0回

 まぁ、1位の人はほっといて、2〜5位は割と接戦です。幸のこの成績はちょっと意外な感じです。

 では次に「勝率&連対率 上位10位」を見てみましょう。一体どの騎手がこのコースを得意としているのか。

京都2000m 勝率&連対率
第11回秋華賞騎乗騎手 上位10位
(1996年1回1日〜2006年5回2日)
勝率順位連対率
武豊28.0%1位武豊46.5%
藤岡佑介25.0%2位藤岡佑介25.0%
安藤勝己18.2%3位安藤勝己23.9%
本田優11.1%4位横山典弘22.2%
幸英明11.0%5位藤田伸二21.8%
藤田伸二10.9%6位池添謙一21.4%
池添謙一9.7%7位本田優20.6%
福永祐一9.6%8位幸英明20.5%
川島信二5.6%9位福永祐一18.1%
小牧太5.4%10位岩田康誠12.5%

 藤岡は騎乗数が少ないとはいえ、なかなかの健闘と言えるでしょう。
 やはり安藤は上手いんですね。そして、本田の名前が挙がっています。秋華賞を勝ったことがありますし、このデータが後押しになりそうな感じです。

 この2つのデータで気になったのは、
  • 勝ち星こそないものの、地味に連対はする横山典
  • 岩田は騎乗数が少ないだけでなく、率も悪い
といったところでしょうか。

 次に、この10年間の「枠別連対成績」を出してみましょう。表の数字は「連対しやすさ指数」です。
 え? その数値、どうやって出しているのかって? 面倒なので説明は省きますが、種牡馬成績で目安となる「アーニングインデックス」と同じ考え方で計算しています。平均値は1.0です。1.0より高いほど連対しやすく、低いほど連対しにくいことになります。

京都2000m 枠別連対成績
(1996年1回1日〜2006年5回2日)
1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1.0330.9840.8691.0201.1570.9650.7961.166

 トップは「8枠」、2位が「5枠」と、別に内ほど有利だとか、外ほど不利といった相関関係はなさそうです。トップの隣の「7枠」が最低だし。
 でも「7枠」の低さはちょっと気になります。極端に悪くはないですが、気になる悪さではあります。
 枠順発表は明日です。どの馬がどの枠に入るのか。アドマイヤキッス、7枠に入れ〜。
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〔調査〕9月のジョッキー成績

 ホントはこの土日の前には記載しようと思ったんですが、いろいろと立て込んだ関係で、今日になってしまいました。

 先月1ヶ月間のジョッキーの騎乗成績を、「勝利数」「勝率」「単勝回収率」「複勝回収率」について上位10位をまとめました。
(なお毎度のことですが、勝率と回収率は、少ない騎乗数で上位にランクされないよう、規定騎乗回数を設けます。1日4回以上の騎乗とし、9月は開催実日数が10日だったので、40回以上騎乗があった騎手に限ります)

 まずは勝利数と勝率。勝利数は、同じ数で並んでいる場合は勝率の高い騎手を上位にしました。
2006年9月
勝利数&勝率 順位
勝利数順位勝率
藤田伸二20勝1位武豊27.0%
武豊17勝2位横山典弘23.3%
岩田康誠15勝3位安藤勝己21.8%
安藤勝己12勝4位藤田伸二19.0%
川田将雅12勝5位川田将雅16.7%
蛯名正義11勝6位武幸四郎15.9%
横山典弘10勝7位岩田康誠15.2%
武幸四郎10勝8位蛯名正義14.1%
柴田善臣9勝9位柴田善臣13.8%
福永祐一9勝10位吉田隼人13.6%

 藤田が有力ジョッキーのいない札幌で荒稼ぎしましたからねぇ。率では横山典が相変わらず良いようです。
 そして、川田が頑張りました。勢いがつくとポンポン勝つようなところがあるみたいなので、10月も期待したいところでしたが、怪我で離脱…。惜しい。

 次に、単勝回収率と複勝回収率を。この手の情報は某ポータルサイトだと有料らしいので、タダで載せる私の気前の良さに敬服してください(冗談です、笑)。
2006年9月
単勝&複勝回収率 順位
単勝回収率順位複勝回収率
池添謙一343.4%1位武士沢友治293.2%
北村宏司241.8%2位小野次郎259.4%
武幸四郎209.8%3位北村宏司126.3%
武士沢友治178.2%4位池添謙一121.7%
小野次郎170.4%5位川田将雅119.6%
蛯名正義155.6%6位小林徹弥115.7%
吉田隼人148.0%7位秋山真一郎109.3%
江田照男118.2%8位田中勝春108.5%
大野拓弥109.5%9位幸英明107.8%
川田将雅107.4%10位柴山雄一104.9%

 池添がやっちゃってくれてますねぇ。単勝回収率300%はなかなか出ない数字です。これで今年のトータルでも1位になりました。
 武士沢と小野の複勝回収率250%超えもすごい。200%はなかなか超えられない数字です。小野はトータルでも100%を超えている数少ないジョッキーです。

 こうやってみると、4項目すべてに名前のある川田がすごいジョッキーだと分かります。怪我をしたのがもったいない。復帰したら注目してみてください。
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〔調査〕ジョッキーの人気別成績

 9月3日終了時点で3場とも開催変わりということで、中央競馬は開催実日数が9開催72日が終了したことになります。

 そこで、今年これまでの騎手の人気別成績をちょいと調べてみようと思い立ったわけです。「なんでこのタイミングで?」と言われると困るのですが…。
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〔調査〕新潟・芝1600mのデータ

 では小倉・芝1200mに続いて新潟2歳Sが行なわれる新潟・芝1600mのデータも出しちゃいましょう。

 こちらはコース改修された2001年以降が対象です。
  • レース数は159レース
  • 出走馬延べ頭数は2508頭(完走馬は2501頭)
  • 1度以上騎乗した騎手は172人

 頭数が少ないので信頼度は低いですが、こちらも牡馬・牝馬の平均タイムと「勝ちやすさ指数」を出してみましょう。
牡・セ1:36.141.151
1:36.290.772

 タイム差は0秒15。着差にすると3/4馬身。差があるといえばある、といったところでしょうか。それより何より、「勝ちやすさ指数」が問題。牝馬の0.772は明らかに低いです。牝馬には苦しいコースなのかも知れません。

 では騎手はどうでしょうか。例によって新潟2歳Sに騎乗する18人のリーディング順位を出してみましょう。
新潟1600m勝利数リーディング
(2001年〜2006年3回6日)
新潟2歳S騎乗者のみ
順位騎手名騎乗数1着2着3着
1位柴田善臣86戦13勝13回8回
2位田中勝春87戦13勝11回6回
3位蛯名正義57戦12勝4回4回
4位吉田豊63戦10勝6回4回
5位後藤浩輝63戦9勝9回10回
6位木幡初広82戦4勝5回10回
7位江田照男74戦4勝3回4回
8位中舘英二78戦3勝4回7回
9位勝浦正樹29戦2勝4回0回
10位吉田隼人25戦2勝3回1回
11位武豊3戦2勝0回0回
12位小林淳一78戦1勝4回4回
13位小野次郎22戦1勝2回1回
14位石橋脩41戦1勝1回3回
15位安藤勝己8戦1勝1回1回
16位長谷川浩大12戦1勝0回1回
17位小牧太6戦0勝0回2回
18位大野拓弥10戦0勝0回1回

 善臣と勝春が13勝でトップ。騎乗数もこの2人が1位と2位なので、このコースをよく知る2人と言えそうです。

 では勝率&連対率ではどうでしょうか。
新潟1600m 勝率・連対率 5傑
(2001年〜2006年3回6日)
新潟2歳S騎乗者のみ
騎手名勝率順位騎手名連対率
武豊66.7%1位武豊66.7%
蛯名正義21.1%2位柴田善臣30.2%
吉田豊15.9%3位後藤浩輝28.6%
柴田善臣15.1%4位蛯名正義28.1%
田中勝春14.9%5位田中勝春27.6%

 騎乗数3回なので参考外でもいいのですが、武豊が抜けてしまいました。こいつを除くと、蛯名が得意にしている模様です。人気のマイネルレーニアに騎乗する石橋脩は1勝、勝率2.4%しかなく、ちょっと不安な材料です。

 というわけで、データだけで言えば、牡馬で高勝率の騎手が乗るニシノコンドコソとマイネルハーバードということになりますが、さてどうでしょう。改めて書きますが、私は馬券を買いません。
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〔調査〕小倉・芝1200mのデータ

 今週の重賞は2つともいまいち魅力がないので予想しません。馬券も買いません。

 でも何も書かないのもつまらないので、参考データだけでも載せておきます。

 まずは小倉2歳Sが行なわれる小倉・芝1200mのデータを紹介しましょう。

 例によって、「1996年からの10年間+2006年」を対象に全レースの全出走馬をあたったみました。
  • レース数は816レース(1着馬は818頭)
  • 出走馬は延べ1万1712頭(完走馬は1万1693頭)
  • 1度以上騎乗した騎手は263人

 手始めに牡馬・牝馬の平均タイムと「勝ちやすさ指数」を出してみましょう。
牡・セ1:10.761.038
1:10.810.962

 平均タイム差は0秒05。着差にすると1/4馬身しかなく、ほとんど差はないようです。また「勝ちやすさ指数」も大きな開きはありません。

 ちなみに、「勝ちやすさ指数」は以下の数式で求めています。

 (「当該の勝ち馬数」÷「全勝ち馬数」)÷(「当該の完走頭数」÷「全完走頭数」)

 平均は1で、1を超えるほど頭数の割によく勝っていて、1を割り込むほどに頭数の割に勝てていないことになります。(理系の人ならすぐに理解してもらえるかと)

 牡馬・牝馬の差がないので、騎手に注目。小倉2歳Sに騎乗する騎手のリーディング順位を挙げてみましょう。
小倉1200m勝利数リーディング
(1996年〜2006年3回6日)
小倉2歳S騎乗者のみ
順位騎手名騎乗数1着2着
1位福永祐一336戦51勝26回
2位幸英明414戦41勝44回
3位和田竜二363戦31勝33回
4位橋本美純238戦22勝13回
5位池添謙一210戦18勝29回
6位熊沢重文256戦15勝24回
7位太宰啓介228戦15勝16回
8位渡辺薫彦188戦13勝13回
9位石橋守201戦12勝16回
10位野元昭嘉319戦9勝18回
11位川田将雅106戦6勝9回
12位内田浩一200戦6勝8回
13位鮫島良太73戦6勝6回
14位吉永護9戦2勝0回

 1位は福永で、実はこの14人に限らなくても武豊を差し置いて全体1位です。

 次に勝率&連対率の上位5人です。(6位以下は上の表から計算してください)
小倉1200m 勝率・連対率 5傑
(1996年〜2006年3回6日)
小倉2歳S騎乗者のみ
騎手名勝率順位騎手名連対率
吉永護22.2%1位福永祐一22.9%
福永祐一15.2%2位池添謙一22.4%
幸英明9.9%3位吉永護22.2%
橋本美純9.2%4位幸英明20.5%
池添謙一8.6%5位和田竜二17.6%

 吉永が勝率1位になりましたが騎乗数が少ないので参考外。すると福永が実質的に勝率・連対率ともに1位。しかも勝率は抜けています。

 ということで、人気のシルバーストーンに有利なデータとなりました。でも私は買いません。だって馬名が、「色の名前」+「ストーン」って、なんだかホワイトストーンを思い出させるのだもの。
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〔調査〕札幌2000m過去10年間ジョッキー成績

 今週20日(日)に行なわれる札幌記念。舞台となるのは札幌・芝2000m。このコースを最も得意とする騎手は誰なのか? 1996年から2005年までの10年間に行なわれた全145レースを調べてみた。

 まずは勝利数部門上位5名から。
札幌2000m
勝利数リーディング
(1996〜2005年)
順位騎手名1着2着
1位藤田伸二12勝11回
2位本田優12勝10回
3位小林徹弥10勝2回
4位四位洋文9勝9回
5位武豊9勝3回

 小林徹の3位というのは意外だったが、まぁ今回の札幌記念には騎乗しないので無視するとして、藤田と本田が乗れているようだ。
 では、連対率部門ではどうなのか?
札幌2000m
連対率リーディング
(1996〜2005年)
1位武豊57.1%
2位本田優34.4%
3位田中勝春29.3%
4位藤田伸二25.3%
5位四位洋文24.7%

 何となく分かっていたものの、武豊が1位になってしまった。いつも良い馬に乗っているのだから当然である。
 では勝率で見たらどうか? どうせ1位は分かっているのだが…。
札幌2000m
勝率リーディング
(1996〜2005年)
1位武豊42.9%
2位本田優18.8%
3位小林徹弥17.9%
4位蛯名正義14.3%
5位藤田伸二13.2%

 1位が飛び抜けてしまった。こいつはもう放っておいて、連対率・勝率ともに本田が藤田を上回った。率では本田に分があるようだ。

 では、今回の札幌記念に騎乗する騎手で、ここに名前が挙がらなかった騎手はこれまでにどういった成績を挙げているのか?
 この時点で気付いている人もいるだろうが、横山典の名前がないのである。
騎手名勝数勝率
横山典弘7勝10.4%
五十嵐冬樹2勝6.5%
安藤勝己1勝33.3%
柴山雄一1勝12.5%
佐藤哲三1勝5.6%
須貝尚介1勝4.2%
芹沢純一1勝2.9%
菊沢隆徳1勝1.9%
武幸四郎0勝0%
秋山真一郎0勝0%
長谷川浩大0勝0%
岩田康誠騎乗なし

 関東を代表するジョッキーである横山典だが、札幌2000mに限れば小林徹以下という結果だった。どうもこのコースはそれほど得意ではないらしい。
 穴ジョッキー・秋山も11回騎乗して未勝利。どうやら手の内に入れたコースというわけではないようだ。
 岩田は騎乗なしだが、先週土曜に初騎乗して2着となっている。この経験を活かせるか?

 総括すると、
  • 武豊が抜群の率で勝つ可能性を持っている。
  • 本田がこのコースを得意としている。
  • 横山典は思いのほか苦戦している。
といったところか。

 この調査結果と今回の札幌記念がどうリンクするのか、しないのか?
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〔調査〕単勝オッズ10倍以上限定リーディング!

 よく競馬中継で人気を伝える際に、「単勝10倍以下は6頭と人気は割れています」とか言われる。裏を返せば10倍以上の馬は勝ち目が薄いといった意味合いが込められている。

 ならば、単勝オッズ10倍以上の馬を勝たせるジョッキーは優秀なジョッキーということになるのではないか。そこで、2006年度の単勝オッズ10倍以上限定の騎乗成績を調べてみた

 まず、勝率順位を見てみる。なお、野球の打率順位を決めるのと同じ理屈で規定騎乗回数を設ける必要がある。ここでは、単勝10倍以上の馬に1日2回以上乗っていることを規定とし、7月23日までにJRAは60日開催しているので、単勝10倍以上の馬に120回以上騎乗している騎手に限ることにする。

 で、勝率順位はこうなった。
順位騎手勝率勝数単勝
回収率
複勝
回収率
1位川田将雅6.58%16勝162.1%107.9%
2位安藤勝己6.56%8勝95.0%89.4%
3位秋山真一郎6.14%17勝164.4%88.1%
4位藤岡佑介5.86%14勝113.7%118.5%
5位蛯名正義5.29%9勝77.6%86.9%
6位太宰啓介4.86%7勝91.0%90.6%
7位岩田康誠4.72%11勝129.4%80.8%
8位佐藤哲三4.28%11勝140.9%69.7%
9位武士沢友治4.17%7勝101.0%70.1%
10位田中勝春3.97%12勝120.0%99.8%

 1位は川田、という結果になった。最近あちこちの競馬関係ブログで川田人気が高まっているのが目に付くが、その要因はこういうところにあるのか。勝ち数リーディングは秋山となった。先日の記事でも触れたが、かなり頼れるジョッキーである。

 ちなみに、単勝回収率が100%以上で、全騎乗成績での単勝回収率より20ポイント以上アップした騎手は、
安部幸夫218.1%242.0%
川原正一187.6%214.9%
熊沢重文147.8%170.5%
松岡正海143.6%165.8%
川田将雅139.7%162.1%
和田竜二139.3%161.5%
佐藤哲三116.2%140.9%
岩田康誠108.9%129.4%
田中勝春98.5%120.0%
藤岡佑介89.4%113.7%

 同様に複勝回収率も見てみたが、20ポイント以上アップしたのがいなかったので、閾値を5ポイントに下げてみると、
藤岡佑介100.3%118.5%
川田将雅101.8%107.9%
勝浦正樹101.6%107.7%
木幡初広101.5%106.5%

 藤岡がかなり頑張っているのがわかる。川田も良い。

 人気薄に限定すれば、リーディング上位ジョッキーよりも、上記のような騎手たちのほうが優れた腕を持っていることがわかった。
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