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共同通信杯を考える

 「季節を分ける」と書く「節分」の今日は冬と春の境目。つまり明日から春なんですねー。暦も春なら、明日の共同通信杯も春のクラシックの香りがするレースなわけです。

 世間では「2頭の無敗対決」とか言ってるようですが、そっちの2頭より、地方馬2頭のほうに注目しようと思います。

11ニュービギニング56武豊
22フリオーソ57内田博
33フサイチホウオー57安藤
44インパーフェクト56御神本
55ダイレクトキャッチ56北村宏
66ツカサラッキー56熊沢
77フライングアップル56岩田
88マイネルブリアー56蛯名
9ノワールシチー56田中勝

フリオーソ … 年間100勝調教師が送り出し、年間500勝騎手がエスコートする地方2歳チャンピオン。GⅠを勝っている関係で57kgだが、芝適正があれば勝ち負けしておかしくない力の持ち主と見る。
インパーフェクト … 前走は案外な着順だが時計自体は悪くない。「益田の天才」御神本訓史の手腕で3着にならないかと期待。
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〔調査データ〕1月の騎手月間成績

 今週から2月に入るということで、恒例となりました1月の騎手月間成績を出してみましょう。

 まずはリーディングから。

2007年1月
騎手 勝利数 順位
順位騎手勝数騎乗
1位岩田康誠16勝91回
2位安藤勝己12勝54回
3位四位洋文11勝62回
4位横山典弘11勝75回
5位蛯名正義11勝79回
6位田中勝春10勝67回
7位中舘英二9勝78回
8位柴田善臣8勝57回
9位福永祐一8勝62回
10位後藤浩輝7勝75回

 1位はダントツで岩田となりました。出だしこそは四位が上回っていましたが、後半も順調に勝ち鞍を積み重ねて16勝と、2位のアンカツに4つの差をつけました。ちなみに騎乗91回はこれまたダントツで、2位の吉田隼より8回も多いです。


 次に勝率を見てみましょう。ちなみに、騎乗数が1日平均4回未満の騎手は除外しています(除外しなかったらわずか4戦の浜野谷が勝率75%で圧勝してしまいます)。

2007年1月
騎手 勝率 順位
順位騎手勝率
1位安藤勝己22.2%
2位四位洋文17.7%
3位岩田康誠17.6%
4位武豊16.2%
5位田中勝春14.9%
6位横山典弘14.7%
7位柴田善臣14.0%
8位蛯名正義13.9%
9位福永祐一12.9%
10位菊沢隆徳12.2%

 1位は安藤となりました。高率を挙げた10月と11月ほどではないにしても、2位に5ポイント近く離しての1位はさすがアンカツといったところでしょうか。
 騎乗停止により月の後半だけ騎乗した武豊は、昨年の1月と比べると半分以下の数字となりました。スタートの遅れを取り返そうと気負いがあったのでしょうか。ざまぁみろ。


 最後に、単勝回収率と複勝回収率を出してみましょう。勿論、こちらも騎乗数が1日平均4回未満の騎手は除外しています。

2007年1月
騎手 単勝&複勝回収率 順位
単勝回収率順位複勝回収率
上村洋行429.8%1位長谷川浩大148.8%
田中博康312.7%2位上村洋行132.6%
武士沢友治226.4%3位北村友一129.1%
福永祐一150.5%4位小野次郎122.7%
蛯名正義142.4%5位勝浦正樹117.8%
横山典弘131.3%6位石橋脩110.4%
安藤勝己125.2%7位福永祐一109.8%
四位洋文121.8%8位吉田豊105.2%
菊沢隆徳120.7%9位安藤勝己104.1%
鮫島良太112.4%10位二本柳壮101.7%

 単勝1位は上村となりました。石清水Sで出した1万3550円が決め手となりました。
 複勝1位は長谷川となりました。1回京都4日目3Rで14番人気を2着にもってきて4840円を出したのが大きかったようです。
 ちなみに、騎乗数がわずか2回足りなくてランクインできなかったのですが、田辺が単勝667.4%、複勝184.7%を叩き出していました。その2回がともに0円であっても両1位を余裕で上回ることになるので、実質的な1位はどちらも田辺だったと言えます。田辺は先月の単勝1位でもあります。もしかすると今「買い」のジョッキーなのかも知れません。
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「ダンゴ打ち」1月期終了~

 重賞レース予想ゲーム『みんなのダンゴ打ち』の1月期が、本日の川崎記念をもちまして終了しました。

 2007年の一発目を制したのは、西ノ海嘉治郎さんです。おめでとうございます。2006年12月期に続いて連覇となりました。京成杯の◎○▲的中で3万5680点、続く日経新春杯の◎○的中の2万7300点は圧巻でした。2位に5万点以上の差をつけた圧勝劇は西ノ海時代の到来を予感させるものがあります。

 2位は独帝さんです。これまた昨年12月期に続いて2期連続です。先月は600点の僅差でしたが、今回はあきらめのつく2位だったのではないでしょうか。相手が強すぎました。来月の奪首を期待いたします。

 さて2月期は、中央はフェブラリーSを含めて11鞍、地方は28日(水)のエンプレス杯の1鞍です(佐賀記念は都合によりお休みです)。引き続き、よろしくお願いいたします。
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京都牝馬ステークスを考える

 開催替わりだが関西は引き続き京都競馬場。その最初となる重賞は京都牝馬ステークス。以前は繁殖入りする前に勝っておけば良い嫁入り道具になるか、くらいの勢いで出てくる馬が多かったが、ヴィクトリアマイルが創設されたことで意味合いが変わった感じがする。果たして今年は5月のレースに直結するかどうか。

11スマイルフォライフ54和田
2ピアチェヴォーレ54角田
23ワディラム55高田
4ディアデラノビア54岩田
35コイウタ55ルメール
6キープクワイエット54池添
47ライラプス55武幸
8マルターズヒート54上村
59サンレイジャスパー55
10アクロスザヘイブン53川田
611アグネスラズベリ54本田
12ダイワパッション56小牧
713ウイングレット55田中勝
14ソリッドプラチナム54柴原
815マイネサマンサ56安藤
16レクレドール56柴山

ディアデラノビア … このところ重賞で3着が続いていて賞金は2億以上も稼いでいるのに2着にならないから54kgで出走できちゃう。殆ど反則だ。このメンバーなら勝ち負け必至。
アグネスラズベリ … 前走はあの位置取りではさすがに苦しい。距離延びて普通の位置取りができれば勝っておかしくないはず。
ワディラム … 馬券的に妙味があるとすればこの馬。昨夏の勢いが休み明けでも発揮できればかなり面白い。
ソリッドプラチナム … ここ3戦、手が離れていた柴原が再起用。柴原は所属を離れても起用してもらった恩に応えたいところ。
アクロスザヘイブン … 先日亡くなったヒシアトラスの下。オークスにも出走した逸材。案外やれたりしないか。

 web競馬新聞『web楡馬』は今週と来週はお休みで、その後、ある特別なレースの予想をやります。よろしくお願いします。
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根岸ステークスを考える

 今週から東京開催がスタート。東京開催といえば、昨日の報道によると今度、東京競馬場にてダービーを勝った元騎手によるレースを実施するとか。以前行われていたダービージョッキーズステークスのOB版というわけだ。騎手免許を持たない面子なので当然馬券発売はないのだろうが、イベントとしては面白い。是非見てみたい。パドックで「根本、落ちるなよ~」などと声をかけてみたい。

 さて、根岸Sを予想しよう。久々に'96年以降のコースデータを基に考えてみる。途中コース改装が入っているので厳密には使えないデータかも知れないが、そんなに極端な変更があったわけでもないのでまぁいいかと。'96年以降で東京ダート1400mを使ったレースは790回行われ、延べ1万849頭が出走している。

 で、まずは枠別の連対成績を見てみる。

東京・ダート1400m 枠別連対指数

 悪いのは1枠だけ。良いのは3、7、8枠。あとは可もなく不可もなくだ。そこで、今回3枠と7~8枠に騎乗する6人の騎手の成績を見てみる。

順位騎手勝率勝数
1位ペリエ16.1%14勝
2位四位洋文13.4%9勝
3位秋山真一郎11.1%1勝
4位北村宏司9.1%22勝
5位勝浦正樹3.8%11勝
6位木幡初広2.1%3勝

 ペリエが勝率で1位、四位が2位となった。

というわけで、今回の本命◎はペリエ騎乗のマルカフレンチ、対抗○は四位騎乗インセンティブガイ。単穴▲は秋山騎乗のボードスウィーパーとしてみる。連下△はレコードホルダーの意地でシーキングザベストと、野村厩舎2頭出しの1頭で連勝の勢いに期待スナークファルコンで。

11トウショウギア56柴田善
2ヒカルウイッシュ56後藤
23ヒシハイグレード55松岡
4セレスダイナミック55吉田隼
35ダイワバンディット56北村宏
6ボードスウィーパー56秋山
47タイキエニグマ56武豊
8オフィサー56横山典
59リミットレスビッド58蛯名
10ビッググラス56村田
611スナークファルコン56石橋脩
12シーキングザベスト57福永
713マルカフレンチ56ペリエ
14ニホンピロサート56勝浦
815インセンティブガイ56四位
16アルドラゴン56木幡

 当たる気がしないなぁ…。
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web競馬新聞『web楡馬』<AJC杯>号発行

 web競馬新聞『web楡馬』AJC杯号(通巻18号)を発行しました。2007年最初の号です。本年もよろしくお願いします。また、今号では、負けない氏が記事初投稿です。こちらもよろしくお願いします。

<通巻18号のラインナップ>
  • 本紙&編集/青汁注射
  • 負けない - 『夜露死苦 「負けない」と申します』
  • 独帝 - 『制球勝負』
  • 西ノ海嘉治郎 - 『おめでとう!』
  • 鎌倉重明 - 『どうでもよいニュース』

web楡馬_通巻18号_AJC杯

 次号では特別企画をやります。2月10日発行です。次号も『web楡馬』をよろしくお願いします。
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日経新春杯を考える

 毎年のことですが、このレースとアメリカJCCはGⅡと呼べるほどのメンバーが集まってないように思いませんか。今回の日経新春杯だってGⅠ出走経験があるのはオースミグラスワンとアドマイヤフジくらいだし、条件馬が多すぎです。これで本当にGⅡでいいんでしょうか? 思い切ってGⅢに格下げすることをJRAにはお薦めします。

11オースミグラスワン56.5四位
22ウインレガート51川田
33トウカイワイルド54安藤
44サイレントディール56和田
55ダークメッセージ50酒井
6ジャッキーテースト50川島
67ワイアットアープ49畑端
8トウカイエリート54赤木
79アドマイヤフジ57.5福永
10メイショウオウテ55岩田
811ダンツジャッジ55熊沢
12マキハタサイボーグ52秋山

トウカイエリート … 前走オリオンSを57kgで勝ったことを考えれば、54kgの今回は狙い目。トウカイテイオーの下という血も後押しになれば。
メイショウオウテ … 前走の鳴尾記念は5着だったが、上がり33.2秒を見せられると期待せざるを得ない。
オースミグラスワン … 最近グラスワンダー産駒の活躍が続いているのでここも一応。
ウインレガート … 昨年のハンデ戦限定勝率No.1ジョッキー川田が手綱なので淡い期待を。
ダークメッセージ … 二分厩舎が解散してから地道に乗ってきた酒井学に頑張ってもらいたい。
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京成杯を考える

 先週は予想をサボってしまいました。というわけで、今年最初の予想は京成杯となります。これといった目玉がいませんねぇ。

11ショウリュウアクト56田中勝
22アルナスライン56柴山
33ピサノデイラニ56横山典
44マイネルーチェ54バルジュー
55アロマンシェス56柴田善
6キンショージェット56吉田隼
67メイショウレガーロ56後藤
8ローズプレステージ56蛯名
79マイネルアナハイム56勝浦
10サンツェッペリン56松岡
811ダイレクトキャッチ56北村宏
12マイネルヘンリー56津村

アロマンシェス … 道営出身、ザカリヤ産駒、本間厩舎。渋すぎる! GⅡ3着の実績からGⅢのここは勝負。
サンツェッペリン … 前走は勝ち馬に展開が向いたぶん負けただけ。骨折明けの松岡に戻って本領発揮と見る。
メイショウレガーロ … 他馬より間隔が開いたぶん割り引くが、距離は2000m以上が合っていそう。
ローズプレステージ … 常に34秒台の上がりを使っており、展開向けば上位争い。
マイネルアナハイム … 同コースを葉牡丹賞で勝っているのは強み。時計がかかる展開なら。

web競馬新聞『web楡馬』は来週出します。よろしくお願いします。
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〔調査データ〕地方騎手のJRA騎乗成績

 あけましておめでとうございます。2007年こそ馬券を当てたいもの。何か妙案はないかと考えたところ、一つ思い当たりました。

 「地方騎手の馬券ばかりを買ったらどうなるか?」

 2006年は内田博幸が年間61勝を挙げるなど、地方騎手の活躍が目立ったわけです。では、全てのレースで全ての地方騎手を買ったらプラスになるのか、マイナスになるのか。気になりませんか?

 2006年だけだとデータが少ないので2005年と合わせて、ここ2年間での地方騎手のJRA全騎乗成績を洗ってみました。なお、岩田康誠は2006年2月まで地方騎手として扱っています。

 まずは騎乗数・勝利数・勝率・単勝&複勝回収率を見てみましょう。

地方騎手
2005~2006年JRA騎乗成績
騎乗数勝利数勝率単勝
回収率
複勝
回収率
3901回230勝5.9%106.5%94.5%

 勝率5.9%は、2006年で言うと生野とほぼ同じで、勝浦・菊沢・赤木よりやや良く、木幡・長谷川・中村よりやや悪いといったところです。ただ、中央より力の劣る地方馬の騎乗が多く含まれていることに注意してください。

 回収率は、単勝を買い続けるとプラスになっていました。複勝はマイナスでしたが、決して悪い数字ではありません。テン乗りの中央馬での成績も計算に含まれていることを考えると、この数字以上に地方騎手が乗れることが判ります。

 なお、同じレースに2人以上の地方騎手が騎乗した場合、全ての騎手を買う計算なので、勝率や回収率は個人での数字より低めになっています。


 次に、ハンデ戦限定の騎乗成績を見てみましょう。ハンデ戦は騎手の腕が問われます。地方騎手は基本的に中央の騎手より乗れる者が多いので、先ほどの数字より高くなると思われます。

地方騎手
2005~2006年JRA騎乗成績
(ハンデ戦限定)
騎乗数勝利数勝率単勝
回収率
複勝
回収率
224回21勝9.4%128.2%96.7%

 勝率はグッと上がって9.4%となりました。これは赤木とほぼ同じで、上村・武幸・渡辺よりやや良く、四位・秋山・池添よりやや悪いくらいです。

 回収率は両方とも先ほどより高くなり、単勝回収率は2006年の年間1位池添125%を超える数字となりました。


 こうして見ると、地方騎手は基本的に単勝で買ってヨシ、ハンデ戦ではもっと単勝を買うべし、馬単や3連単の1着軸にすると面白い、という知見が得られました。2007年は「地方騎手買い」でプラスにするぞ!
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「ダンゴ打ち」12月期終了~

 重賞レース予想ゲーム『みんなのダンゴ打ち』12月期が、本日の東京大賞典をもちまして終了しました。

 今月の優勝は西ノ海嘉治郎さんです。愛知杯、中山大障害、ラジオNIKKEI2歳Sをそれぞれ◎-○的中と、配当はあまり大きくなくても10倍による着実な加算で終盤までにリードを奪って逃げ切りを収められました。西ノ海さんの優勝は昨年2005年の9月以来、2度目となります。おめでとうございます。

 2位は独帝さん。最後までトップの西ノ海さんから離れず追いかけ、最終週の兵庫GTで600点の僅差まで迫りましたが、東京大賞典では及ばずでした。的中点数は実に10点とダントツの1位だったのですが、西ノ海さんと違って予想馬の配置が良くなく、そこの差が出てしまったようです。しかし予想馬の配置はこのゲームの永遠のテーマですし、仕方ないでしょうか。


 今年のダンゴ打ちはこれにて終了です。年が明けて1月期はTCK女王盃(1/24)、川崎記念(1/31)などがあります。2007年もよろしくお願いいたします。
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