単勝回収率・複勝回収率で見るジョッキー評
かなり長い文章だが、かなり有益な情報を書いたのでじっくり読まれることをオススメする。
「単勝回収率・複勝回収率」という言葉をご存じだろうか。「単勝回収率」は、ある騎手(または調教師・馬でも良い)の単勝を同じ金額(たとえば100円)で全てのレースで買い続けた場合の、〔払戻金総額〕÷〔賭け金総額〕×100% 、で求められる。
勿論100%を超えれば「ずっと賭け続けていても損をしない・儲かる騎手」ということになる。こういった騎手は素晴らしい騎手といえる。また、単勝・複勝の還元率は約80%なので、単勝・複勝回収率の平均値は80%である。つまり80%を割る騎手は「馬券的に買えない下手くそな騎手」ということになる。
ちなみにこの数値は、勝ち数や勝率とは無関係ではないが、勝率などが高いからといって高くなるといった相関関係はない。
これを踏まえた上で、以下の21人の騎手の、7月16日終了時点の今年の単勝・複勝回収率を見比べてみた。
左半分の背景色が青の騎手は7月16日終了時点での関西・関東それぞれのリーディング上位5人である。右半分は私が勝手に選び出した「何となく穴をあけているイメージのある騎手」である。
まずこの21人の勝率はどうなっているかというと、上位10人だけ書き出すと、
福永と北村宏の名前が消えたが、リーディング上位組がランクイン。一般によく活躍していると言われる騎手ばかりが並んだ感がある。では、複勝回収率はどうなのか?
やや状況が変わった。川田が1位である。そして2位に地方の安部。3位も秋山でリーディング上位組は形無しだ。ここで注目したいのは、100%を超えたのが川田ただ一人ということだ。川田の複勝を買い続けても1万円使ったところで300円しかプラスにならない計算だ。「複勝馬券は儲からない」と云われるが、それを裏付ける結果となった。
さて、単勝回収率はどうなのか?
なんと1位と2位を安部と川原の地方騎手が占めた。しかもかなり高い数値である。3位以下は秋山、松岡、川田の順である。この結果に私はさほど驚かなかったが、意外に思われる方が多いのではないか。結局8人が100%を超えたが、リーディング上位組では岩田ただ一人だ。
さて、勝利数&勝率がブッチ切りのトップである武豊はどうなのか、というと、複勝回収率は73.9%で21人中14位、単勝回収率は63.3%で21人中21位で最下位であった。また先日シャーガーCの世界選抜に選ばれた福永も複勝回収率69.2%(16位)・単勝回収率71.1%(15位)という体たらくぶり。武や福永は厩舎関係者から見れば“上手い騎手”なのかも知れないが、馬券的には“下手くそな騎手”である。
この結果からオススメしたい騎手は秋山である。単勝回収率の高さは上表の通りだが、月別に見たところ、7回の月のうち5回も100%を超えている。これは21人の中で彼だけである。それだけコンスタントに活躍しているということになる。また、その5回のうち2回が200%を超えているから驚きだ。
また、1〜7月のトータルでは単勝回収率が70%にも満たなかったが、吉田隼人もオススメしておきたい。というのも、1〜3月の間の回収率はわずか5.5%しかなかったが、4月以降で限定すると106.4%にもなるのである(月別に見ても4・6・7月で100%超)。彼自身「4月の福島開催できっかけをつかんだ」と言っているが、その言葉はこの数字にも表れている。
これだけのデータを見ても武や福永を捨て切れないという人はどうぞ武や福永を買い続けて欲しい。ハズれる人がいるから儲かる人がいるわけで、儲かる人のための糧になってもらいましょう。
「単勝回収率・複勝回収率」という言葉をご存じだろうか。「単勝回収率」は、ある騎手(または調教師・馬でも良い)の単勝を同じ金額(たとえば100円)で全てのレースで買い続けた場合の、
勿論100%を超えれば「ずっと賭け続けていても損をしない・儲かる騎手」ということになる。こういった騎手は素晴らしい騎手といえる。また、単勝・複勝の還元率は約80%なので、単勝・複勝回収率の平均値は80%である。つまり80%を割る騎手は「馬券的に買えない下手くそな騎手」ということになる。
ちなみにこの数値は、勝ち数や勝率とは無関係ではないが、勝率などが高いからといって高くなるといった相関関係はない。
これを踏まえた上で、以下の21人の騎手の、7月16日終了時点の今年の単勝・複勝回収率を見比べてみた。
武豊 | 小牧太 |
藤田伸二 | 佐藤哲三 |
岩田康誠 | 川田将雅 |
安藤勝己 | 秋山真一郎 |
福永祐一 | 鮫島良太 |
柴田善臣 | 川島信二 |
後藤浩輝 | 吉田隼人 |
中舘英二 | 松岡正海 |
横山典弘 | 川原正一 |
北村宏司 | 内田博幸 |
安部幸夫 |
左半分の背景色が青の騎手は7月16日終了時点での関西・関東それぞれのリーディング上位5人である。右半分は私が勝手に選び出した「何となく穴をあけているイメージのある騎手」である。
まずこの21人の勝率はどうなっているかというと、上位10人だけ書き出すと、
騎手 | 勝率 | 勝利数 | |
1 | 武豊 | 22.3% | 104勝 |
2 | 横山典弘 | 17.6% | 57勝 |
3 | 安藤勝己 | 17.4% | 61勝 |
4 | 内田博幸 | 17.0% | 50勝 |
5 | 藤田伸二 | 14.4% | 73勝 |
6 | 柴田善臣 | 13.8% | 60勝 |
7 | 岩田康誠 | 13.6% | 67勝 |
8 | 後藤浩輝 | 12.4% | 58勝 |
9 | 秋山真一郎 | 12.0% | 44勝 |
10 | 中舘英二 | 11.5% | 58勝 |
福永と北村宏の名前が消えたが、リーディング上位組がランクイン。一般によく活躍していると言われる騎手ばかりが並んだ感がある。では、複勝回収率はどうなのか?
複勝回収率 | ||
---|---|---|
1 | 川田将雅 | 103.3% |
2 | 安部幸夫 | 99.2% |
3 | 秋山真一郎 | 90.7% |
4 | 藤田伸二 | 88.7% |
5 | 岩田康誠 | 85.9% |
6 | 後藤浩輝 | 84.4% |
7 | 松岡正海 | 83.4% |
8 | 安藤勝己 | 82.5% |
9 | 柴田善臣 | 81.2% |
10 | 内田博幸 | 80.6% |
やや状況が変わった。川田が1位である。そして2位に地方の安部。3位も秋山でリーディング上位組は形無しだ。ここで注目したいのは、100%を超えたのが川田ただ一人ということだ。川田の複勝を買い続けても1万円使ったところで300円しかプラスにならない計算だ。「複勝馬券は儲からない」と云われるが、それを裏付ける結果となった。
さて、単勝回収率はどうなのか?
単勝回収率 | ||
---|---|---|
1 | 安部幸夫 | 218.1% |
2 | 川原正一 | 194.3% |
3 | 秋山真一郎 | 158.1% |
4 | 松岡正海 | 143.6% |
5 | 川田将雅 | 141.7% |
6 | 内田博幸 | 120.6% |
7 | 佐藤哲三 | 117.1% |
8 | 岩田康誠 | 112.4% |
9 | 安藤勝己 | 96.2% |
10 | 後藤浩輝 | 88.2% |
なんと1位と2位を安部と川原の地方騎手が占めた。しかもかなり高い数値である。3位以下は秋山、松岡、川田の順である。この結果に私はさほど驚かなかったが、意外に思われる方が多いのではないか。結局8人が100%を超えたが、リーディング上位組では岩田ただ一人だ。
さて、勝利数&勝率がブッチ切りのトップである武豊はどうなのか、というと、複勝回収率は73.9%で21人中14位、単勝回収率は63.3%で21人中21位で最下位であった。また先日シャーガーCの世界選抜に選ばれた福永も複勝回収率69.2%(16位)・単勝回収率71.1%(15位)という体たらくぶり。武や福永は厩舎関係者から見れば“上手い騎手”なのかも知れないが、馬券的には“下手くそな騎手”である。
この結果からオススメしたい騎手は秋山である。単勝回収率の高さは上表の通りだが、月別に見たところ、7回の月のうち5回も100%を超えている。これは21人の中で彼だけである。それだけコンスタントに活躍しているということになる。また、その5回のうち2回が200%を超えているから驚きだ。
また、1〜7月のトータルでは単勝回収率が70%にも満たなかったが、吉田隼人もオススメしておきたい。というのも、1〜3月の間の回収率はわずか5.5%しかなかったが、4月以降で限定すると106.4%にもなるのである(月別に見ても4・6・7月で100%超)。彼自身「4月の福島開催できっかけをつかんだ」と言っているが、その言葉はこの数字にも表れている。
これだけのデータを見ても武や福永を捨て切れないという人はどうぞ武や福永を買い続けて欲しい。ハズれる人がいるから儲かる人がいるわけで、儲かる人のための糧になってもらいましょう。
ちなみに、この手のデータはYahoo!では有料情報として提供されている。金に直結するデータだからさも当然であろう。それをこんなブログで晒すなんて…。ま、こんなヤツが一人くらいいてもいいよね。
あ、予め言っておきますが、このデータを参考にして損をしたからといって当方では何の責任も取れませんのであしからず。
あ、予め言っておきますが、このデータを参考にして損をしたからといって当方では何の責任も取れませんのであしからず。
Comments