〔調査データ〕2007年4月の騎手月間成績
先月29日をもって、JRAの4月開催が終了しました。というわけで、例によって、騎手の月間成績を洗い出してみましょう。
まずはリーディング10傑から。いつも通り、勝利数順で、同数の場合は騎乗数の少ないほうを上位としています。
まずはリーディング10傑から。いつも通り、勝利数順で、同数の場合は騎乗数の少ないほうを上位としています。
2007年4月 騎手 勝利数 順位 | |||
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順位 | 騎手 | 勝数 | 騎乗 |
1位 | 藤田伸二 | 14勝 | 84回 |
2位 | 岩田康誠 | 14勝 | 95回 |
3位 | 安藤勝己 | 13勝 | 43回 |
4位 | 吉田隼人 | 11勝 | 75回 |
5位 | 田中勝春 | 11勝 | 79回 |
6位 | 中舘英二 | 10勝 | 77回 |
7位 | 後藤浩輝 | 10勝 | 80回 |
8位 | 横山典弘 | 9勝 | 62回 |
9位 | 石橋脩 | 8勝 | 65回 |
10位 | 小牧太 | 7勝 | 64回 |
騎乗数の差で藤田が1位となりました。3ヶ月の騎乗停止明けから見事な返り咲きです。それにしても84もの騎乗を受けられるとは、騎乗依頼を受けるのに素行は関係ないようです。それともよっぽど反省の姿勢を厩舎関係者に示したのでしょうか。
2位の岩田は2ヶ月連続の1位を逃しました。本人も気にしているようですが、もう少し人気馬での取りこぼしを減らさないといけないようです。
それにしても、関東で一番が吉田隼人ですか。関東のレベルが低くなったのか、それとも吉田隼人が上手くなったのか。
次に勝率を見てみましょう。例によって、規定騎乗回数を「開催日数×4」として、今月は9日間あったので、36回以上の騎乗数のある騎手が対象です。
2007年4月 騎手 勝率 順位 | ||
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順位 | 騎手 | 勝率 |
1位 | 安藤勝己 | 30.2% |
2位 | 藤田伸二 | 16.7% |
3位 | 岩田康誠 | 14.7% |
4位 | 吉田隼人 | 14.7% |
5位 | 横山典弘 | 14.5% |
6位 | 田中勝春 | 13.9% |
7位 | 中舘英二 | 13.0% |
8位 | 後藤浩輝 | 12.5% |
9位 | 石橋脩 | 12.3% |
10位 | 武豊 | 12.0% |
アンカツが先月に引き続き1位です。それも先月以上の数字で。この人の勢い、止まりませんなぁ。騎乗数を増やす気はないらしく、少数精鋭で臨むようですが、それでも今年のリーディングを獲りかねない感じです。
最後に、単勝回収率および複勝回収率を見てみましょう。これも規定騎乗回数として騎乗36回以上の騎手が対象です。
2007年4月 騎手 単勝&複勝回収率 順位 | ||||
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単勝回収率 | 順位 | 複勝回収率 | ||
柴山雄一 | 254.0% | 1位 | 石橋脩 | 239.1% |
北村友一 | 199.4% | 2位 | 田中克典 | 153.0% |
北村宏司 | 176.2% | 3位 | 江田照男 | 149.1% |
渡辺薫彦 | 141.6% | 4位 | 松岡正海 | 140.6% |
幸英明 | 140.5% | 5位 | 渡辺薫彦 | 128.9% |
安藤勝己 | 124.7% | 6位 | 岩田康誠 | 122.6% |
和田竜二 | 123.4% | 7位 | 二本柳壮 | 116.5% |
後藤浩輝 | 122.1% | 8位 | 後藤浩輝 | 115.0% |
芹沢純一 | 114.3% | 9位 | 幸英明 | 113.8% |
西田雄一郎 | 111.8% | 10位 | 秋山真一郎 | 106.7% |
単勝回収率1位は柴山が就きました。福島牝馬S、石和特別、スイートピーSと特別3レースで中穴をあけたのもさることながら、阪神8日目5Rで8980円を出したのが大きかったです。
複勝回収率1位は石橋脩。リーディングでも9位にランクインし、単勝回収率では名前がないということは、人気馬は確実に勝たせ、人気薄を2,3着に持ってきている、ということ。調子いいようです。
あと、ここに名前のないところでいえば、怪我から復帰した佐藤哲三がいきなり5勝。単勝回収率も複勝回収率も100%を超えており、騎乗にまだ満足がいかないという本人の弁が空恐ろしく聞こえる数字が出ています。
また、障害で出津孝一が今月6戦3勝として障害リーディングに立ちました。専門騎手としての意地が今年見られるか楽しみです。
Comments
確かに下手だとは言いませんが、少なくとも彼が日本の超一流だとは到底思えないので、気の毒ではありますね。あれだけいい馬に乗っていれば、誰だって結果は出せるんじゃねぇか、という気がします。
その時代を生で見ていないので軽々しく論じられないですが、福永洋一や千島武司、坂本敏美、佐々木竹見と比べるのはちょっと…。
式さんは「普通の騎手が乗っても来ない馬を持ってこれる騎手」という、超一流とかバケモノと言える騎手に必要な(僕が考えている}決定的な要素が欠けているんですよね。
何度でも言いますが、ディープの有馬では彼は騎乗停止になるべきだったと思います。それに触れないマスコミはアホですわ。
式豊さんはホントはそれほど上手くないんですよ。それをマスコミが正しく伝えない。マスコミが「天才だ天才だ」というから式豊さんは常に天才ぶってなきゃならない。ホントは上手くないのにね。ある意味、式豊さんは哀れですよ。というわけで式豊さんを哀れんであげましょう。
(式豊さんがホントは天才じゃないって分かった一部の厩舎関係者がいい馬をアンカツや岩田に回すようになってきましたね)
いわゆる裏情報にはあまり詳しくないので何とも言えませんが、僕たちが目に見える範囲で明らかなのは、昔ほど式にいい馬が集中していないということでしょうか。
そろそろ彼もミスで降ろされてもいいんじゃないですかね。皐月賞は2年連続で普通の騎手ならボロクソに書かれても文句を言えないような結果になってますからね。