楡馬blog 楡馬.comへ戻る
<< 菊花賞を振り返る | main | web競馬新聞『web楡馬』<天皇賞(秋)>号発行 >>

〔調査〕東京2000mのジョッキー成績と枠別成績

 天皇賞の検討にあたり、今回も東京・芝2000mの騎手成績と枠別の成績を出してみましょう。

 いつものように、1996年から2005年の10年間と、今年に入ってから先週までの全レースを対象にします。で、調べてみると295レースが施行され、延べ3868頭が出走していました。

 このデータから、まず枠の内外で有利・不利がないか、を見てみましょう。

 なんと言っても府中の2000mは外枠不利と言われています。天皇賞・秋を芝2000mに距離短縮する話が出た時、大川慶次郎氏が「枠の有利・不利が大きいコースで大レースをやるべきではない」と猛反対したことで有名です。一体どれほど枠の内外で差があるのでしょう。

 今回も秋華賞の時のように、「枠別連対成績」を出してみましょう。表の値は「1」を平均値として、高いほど連対していることを意味します。

東京・芝2000m 枠別連対成績
(1996年1回1日〜2006年4回6日)
1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1.1621.2201.0931.0530.9180.9261.0120.762

 これをグラフにしてみるとこうです。

東京・芝2000m 枠別連対指数

 2枠を中心に内枠が連対しております。外枠は7枠以外は1.00未満で、8枠が一番悪い。ここまで見事に内枠有利・外枠不利なコースも珍しい。


 では次に騎手成績を見てましょう。まずは今回騎乗する17人の騎手限定のリーディング。

東京・芝2000m リーディング
第134回天皇賞騎乗騎手
(1996年1回1日〜2006年4回6日)
順位騎手1着2着3着
1位蛯名正義34勝27回18回
2位武豊28勝11回12回
3位柴田善臣26勝21回32回
4位横山典弘22勝14回21回
5位北村宏司9勝6回12回
6位藤田伸二4勝5回4回
7位四位洋文3勝4回2回
8位武幸四郎3勝1回2回
9位安藤勝己2勝2回0回
10位佐藤哲三1勝2回3回
11位和田竜二1勝2回0回
12位福永祐一1勝2回0回
13位内田博幸0勝2回3回
14位池添謙一0勝1回1回
15位小牧太0勝0回1回
16位岩田康誠0勝0回0回
17位五十嵐冬樹0勝0回0回

 1位は蛯名。まぁこれはいい。なんで関西の武豊が2位なのか。関東の騎手のなんと体たらくか。それにしても4位までが抜けていますねぇ。騎手買いするならこの4人ということか。

 次に勝率と連対率も見ておきましょう。

東京・芝2000m 勝率&連対率
第134回天皇賞騎乗騎手 上位10位
(1996年1回1日〜2006年4回6日)
勝率順位連対率
武豊28.9%1位武豊40.2%
蛯名正義16.5%2位蛯名正義29.6%
武幸四郎15.0%3位和田竜二27.3%
横山典弘13.0%4位横山典弘21.3%
柴田善臣11.5%5位柴田善臣20.7%
安藤勝己9.1%6位武幸四郎20.0%
和田竜二9.1%7位四位洋文18.9%
北村宏司8.9%8位安藤勝己18.2%
四位洋文8.1%9位佐藤哲三15.0%
藤田伸二6.0%10位北村宏司14.9%

 先ほどの4人に加えて武幸四郎が入ってきました。先週に引き続いてこの人の優勝があるでしょうか。また、北村宏は数は乗っていますが率はさほどではないです。安藤もいまひとつ。


 んで、今日は枠順が発表されています。ダンスインザムードは枠は最高だけど北村宏がややマイナス。アドマイヤムーンは武豊は良いけど枠が最低。ダイワメジャーも芳しくないデータ。面白いのは柴田善のローエングリンでしょうか。さぁ、どうなりますことやら。

 今週も土曜日に『web楡馬』を出しますので、よろしくお願いします。
馬 > データ | comments (0) | trackbacks (1)

Comments

Comment Form

Trackbacks

天皇賞・秋を制するのは? | tom5412@eBet | 2006/10/28 11:13
 10月29日東京競馬場で天皇賞・秋が芝2000メートルで開催される。 ディープインパクトが回避したことにより実力伯仲の好勝負が期待される。 有力は、牝馬のスイープトウショウ、ダンスインザムードと牡馬のダイワメジャー。3頭が頭ひとつ抜け出た存在だろう。それを追うのが、地方馬コスモバルク、安定感があ...